2010年7月 のアーカイブ

ムサビの夏、出版局の夏

2010年7月15日 木曜日

ムサビは前期の授業が先週で終わり、今週来週と補講やら試験やらがあるものの学生は完全に夏休みモード突入の時期。その通学生のいない時期(今年は今月26日から)に鷹の台キャンパスで、およそひと月に渡って行われるのが、通信教育課程の夏期スクーリングです。毎年、全国から大勢の学生さんが集まり、連日熱い授業が行われます。限られた期間、それもそれぞれが何とか都合をつけて参加しているからか、通信の学生さんは通学生よりも確実に熱気に溢れている感じを受けます。

で、この期間、普段吉祥寺にある研究室や事務室も丸ごと(文字通り、人も機材も一式丸ごとです)鷹の台に移動するのですが、その引っ越しが今日明日で行われるようで、今日は朝からアルバイトさんが大勢、黙々とトラックに荷物を積み込む姿が見られました。

つまり、ひと月あまり、吉祥寺校舎はからっぽになるわけですが、その吉祥寺校舎内の片隅にある出版局はというと、そのまま残留です。そう、夏は出版局が吉祥寺校舎を独り占めできるわけなのです。普段、肩身の狭い思いをしている分(実際はそんなにしてませんけど)、夏は思う存分あっちの部屋やこっちの部屋(施錠されてるから使えないんです……)、あれやこれ何でも使いたい放題なのです。ガハハハハ。

でも、ほんとのところを言うと、静かすぎるんですよね。寂しい感じ。それにここ数年は決まって工事が入るから、逆にうるさすぎる時期もあるし。
「人がいまーす! 誰もいないわけではありませーん!! もう少し静かにしてくださーい!」などと叫んでみても、むなしくかき消される有様。
静かすぎるか、うるさすぎる。
環境という面ではとっても極端なんですよ、出版局の夏は。

しかし、今年の梅雨は全国で大雨の被害が出たり、東京でも熱帯のスコールのような降り方しかしなかったりで、どうも様子がおかしい。静かすぎてもうるさすぎてもいいから、早く梅雨明けして夏になってくれ、と思う今日この頃です。

(編集:凹山人)

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MAUP御用達

2010年7月14日 水曜日

昨日夕刻、吉祥菜館にMAUP大集合。
吉祥寺南口より徒歩三分、この中華料理屋のおやじさんは
手がすくと胡弓を弾いてくれたり、老酒をガンガン呑む我々に
「仲がいいねー、姉妹みたい」と云うや
すらすらとその場面を漢詩につづってくれたりする。

ウワバミのように呑む奴もいれば、ベジタブルオンリーもいる
というMAUP集団が仲良く食卓を囲むにはこの店しかない。
北京ダックコース(しかも安い)を堪能する一方で、
おばさんはベジタブルオンリーにむかって
「チャーハン食べる? たまご大丈夫? ねぎ、ダメ?
 オイスターソース嫌いね?」
と、それはそれは優しい口調で聞いてくれる。
おばさんの口調は「誰にでも美味しく食べさせてあげたい!」
という愛情にあふれている。

以前に電話で予約したときに、なぜか全員分がベジタブルの
フルコースになってしまったことがある。
(下戸のt:eehが電話で予約したときだ)
「大丈夫、大丈夫」とおばさんは云っていたが、
空芯菜と豆苗が同時に饗されたのを見て、
「まつがった!」とワレワレは気付いた。
「にーく、にーく、にーく、肉!」と若い連中が騒ぐ。
「鉄鍋餃子、3皿追加でお願いしまーす!」と注文したら、
「餃子、ぜんぶ肉ね」とおばさんは悲しそうな顔で云った。

ごめんね、おばさん。ベジタブルはオンリーワンなの。
以来、おばさんは間違ったりしない。
[編集:ハムコ]

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なんとか…

2010年7月13日 火曜日

shin-seiさんが異動になられて…(お元気ですか?)
いろいろ慣れないお仕事をやっています。

めくるめく数字の世界にいざなわれております。
普段使わない脳のどこかの部分をムリヤリ引っ張りだしてる感じで…
周りのたくさんの方たちのお力をお借りしながら、なんとかやってみています。

今日はこれからshin-seiさんの送別会です。久しぶりの再会ですね。

[総務:ピロイ]

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iPadの似合ふ人

2010年7月13日 火曜日

iPadの発売以来、紙媒体と電子媒体について話題にのぼる
機会が増えました。大方の意見としては、紙媒体が電子媒体に
淘汰されることはなく、共存してゆくだろう。しかしそうなると
紙媒体は紙媒体としてのアイデンティティをますます厳しく
問われるであろう・・・となるようです。

ハムコ周辺でiPadを「買ったよ!」と自慢した人は
酒井道夫名誉教授おひとり。しかも、所有権は奥方様にあるとか。
実際に使いこなしている人に会ったことがないなぁ。

と、思っていたら、先々週末に歯科医院で説明を受ける際に
院長先生が奥からiPadをもってきて、ネットに接続、
サイト上のデータを見せながら説明をしてくれました。
ハム「わぁ、iPadはじめて見ましたぁ!」←大喜び
院長「いやー、接続にちょっと時間がかってね」←自慢自慢
よく考えてみると、べつにiPadを使わなくてもいい状況だった。

そういえば、電車のなかでiPadを使う人も見たことがない。
(ローカルな西武国分寺線では、と云うべきか)

と、思っていたら、つい先週、金髪碧眼のお嬢さんが
なにやらそれらしきものを車内で見つめている。
にじりよるハムコ。
そのお嬢さんがもっていたのはキンドルであった。
おお、たしかにiPadより小ぶりで「小説」向きなかんじ。
文庫本または薄手の四六判を手にしているのと似た雰囲気。
美人にはキンドルがよく似合ふ。

その数日後、車内で若いサラリーマンがiPadを手にして
いるのを目撃。全身で自慢しているようなイケ好かない雰囲気!
ヤ○ザが金ブレしてるみたい←持たざる者のひがみ

おそらく5年後には、電車の中で紙媒体の本を読む人はほとんど
いなくなるでしょう。ハムコもiPadを持っているでしょう。
で、本という紙媒体のアイデンティティってなんでしょうね?
紙だろうが電子だろうが「良書には編集者が介在する」と
確信していますが。
[編集:ハムコ]

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造本装幀コンクール表彰式

2010年7月12日 月曜日

7月10日、第44回造本装幀コンクールの表彰式がありました。これは東京ビッグサイトで開催されている国際ブックフェアの併設イベントでもあり、ブックフェア会場には受賞作品が一堂に展示されます。土曜日で、ブックフェア会場はたいへんな人出でした。表彰式と記念パーティーは会場近くのレストランで行われました。
ブログケージ5
文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、東京都知事賞の三賞、審査員奨励賞(5作品)、日本書籍出版協会理事賞(9作品)、日本印刷産業連合会会長賞(12作品)のほか、後援団体賞4作品、国民読書年特別賞1作品の総計34作品の表彰です。たいへんな盛会でした。
『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』が受賞したのは、三賞に次ぐ審査員奨励賞です。MAUPのほか、デザイナー・寺井恵司、印刷・精興社、製本・大進堂が表彰されました。
ブログケージ3表彰式に先だって主催者、審査委員から講評がありました。
たとえば、本の触感、質感。ページを繰る時の紙のひんやりとした質感。本の重さ。
ページを繰るという身体の動きと読書の醍醐味の関係。
ページを繰ることで生まれる時間と空間の厚み。等々。
さらに、機能とデザイン、流通とデザインのベストバランス。美しくかつ流通に耐える丈夫さと機能性。
審査員の方々が実に真剣にあらゆる方向から1冊の本を論じている様子が伝わってきて、こんなにシビアな審査を経て受賞できたのか…じわり、感動です
厳しいだけではなく、読書することや書物への深い愛情にも満ちていて、すごく名誉な賞をいただいた気がしました。
講評に立った全ての方が口にされたのは、電子図書と、具体的なものとしての本の共存でした。電子図書が登場したからこそ、物としての本のあり方をより真剣に豊かに考えられると。
そこで、
本好きなあなた!! あなたは本に何を求めますか? 俺の求める本の美、本の価値はこんなふうだ、というこだわりがありましたら、どんどんコメントください。
そして、こだわりを持つあなたにうれしいお知らせです。大学出版部協会発行の小冊子『大学出版』83号に、本学を退任された酒井道夫先生の本を巡るあれこれ、とってもフェチな本への愛!?のお話が載ります。今年の9月には書店に並ぶとか。9月になったら急げ!!書店へ。

編集:t:eeh

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シブヤ文教堂のMAUグッズ棚の御紹介!

2010年7月9日 金曜日

いままでご紹介するのが遅くなっておりましたが、
文教堂渋谷店で設けていただいている
MAUグッズ棚の御紹介です。

シブヤの一等地に、これだけの棚!
坪いくらかって話。
ほんとうにありがたく思っております。

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文教堂さんは、今年あらたに芸術書の棚が1Fに移動。
場所も広くなって充実した書籍がならんでいます。
MAUグッズだけではなく、
出版局の本も置いていただいているので、
ぜひお立ち寄りください。

また今日は東大・生協駒場書籍部さんに
フェア用品などの搬入・設営をしてきました。
こちらの様子はまたのちほどお知らせしますね。
[営業ずっち☆]

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宇宙ヨットと石元さん

2010年7月8日 木曜日

宇宙ヨット「イカロス」が帆の展開に成功!というニュースが届いたのは、はやぶさが長い旅から帰還するほんのちょっと前だった気がします。
暗黒に極薄の膜を広げてキラキラ輝く姿は優雅でもあり、孤独でもあり。ゆっくり旋回するイカロスの姿を眺めつつ、この映像を送ってくれているカメラの存在を強く感じたものでした。

で、それがなぜ石元さんと関係あるの、という話です。関係はないです。イカロスの優雅な姿を眺め、t:eehが石元さんの写真を思い浮かべたという話です。
いや、だってね。
石元さんの写真の黒の深さがただごとではなく、帯にもあるように、black-blackness-darkness—(これは、カメラの詩人といわれたマイナー・ホワイトの引用です)。こんなに誇り高い黒は、そうそう出会えるものではないわ、と思ったわけです。

ところで、5月29日に行われた刊行記念トークイベントをホームページにアップしましたので、こちらもぜひご覧ください。
『石元泰博ー写真という思考』刊行記念トークイベント記録

ブログ用そして、同時期に開催されていたブックフェア「石元泰博 21世紀の書棚から」はこんなふうでした。(写真撮影:須藤昌人)
いま青山ブックセンター本店では「本と重なるとき FASHION AS ART PROJECT」を開催中。こちらもぜひご覧ください。ずっちの紹介にもありますが、すごく盛り沢山で面白いです。

編集:t:eeh

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受賞図書

2010年7月7日 水曜日

10日(土)、東京国際ブックフェアでの造本装幀コンクール授賞式を控えて、ハシャイでいるMAUPです[審査委員奨励賞『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』]。
今年は4月に『デザイン学』が竹尾賞をいただき、ああスポットライトがまぶしいわ〜という感覚ですが、MAUPも仲間に加えていただいている大学出版部協会の「受賞図書」にもご注目くださいませ。
3月に大学出版部協会のデータベース構築が完了し、あわせてWebもリニューアルしました。まだ、修正・追加の途中ではありますが「受賞図書」「主題による書籍紹介」が整いました。リニューアルした途端、参加32大学出版部から、やんのやんのといわれ追加作業が増えていくスタジオ・ポットSDさん(「版元ドットコム」を構築されています)には日々感謝です。

ちなみに、MAUP日記もプチリニューアル! 右手、ページ「こんにちは武蔵野美術大学出版局(MAUP)です」が夏仕様になりました。

[制作:呑猫]

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もっとルビを!?

2010年7月6日 火曜日

「ボコやま、ボコやまぁ〜」
いくら呼んでも凹山人から返事がない。
「ボ・コ・や・ま!」
後ろから本人の前に回りこんで呼んでみるが、
キョトンとした顔の凹山人。

もしかして・・・
ハム「凹山人って書いて、なんて読むの?」
凹山「おうさんじん、ですよ。他になんて読むんですか」
ハム「ボ、ボコ、ボコやまびと!」

凹山人は静かに怒っていたようだが、読めませんよねぇ。
ルビ(ふりがな)が必要なとき、編集者は原稿に「要ルビ」
と書いたりします。〈凹山人〉はぜったいに「要ルビ」だな。

ルビを振るかどうか、これといった決まりはありません。
初学者が読むのか、専門知識のある人に向けての本なのか、
本ごとに著者と編集者が相談して、ルビを振るかどうかを
決めています。
『日本具画の用具用材』の校正をハムコが担当したとき、
もっとルビが必要ではないか、と著者に訴えたのですが、
著者のひとりから「不要」との返事。
〈緑瑪瑙〉の漢字の読みを学習するのではなく、
〈緑瑪瑙〉の文字を見た瞬間にその色をイメージできること、
それが創作につながるのだから、とのことでした。
漢字を見て、色が浮かんでくるような反射力を養わねばならない。
なるほどなぁ・・・読むことばかりを考えている編集者、
喚起されることに疎くなっていました。
「行間を読む」とはよく云いますが、ムサビの本は
「行間を見る」ことも求められています。
[編集:ハムコ]

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☆星に願いを…☆

2010年7月5日 月曜日

最近たくさんフェアのお話いただいております。
紀伊国屋書店では「学市学座フェア」というフェアが毎年あり、大阪•広島に続き、今度は福岡店で開催されます。
その出荷準備はこんな感じでございます。
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東大生協(駒場書籍部)さんでも、『ムサビオリジナルグッズフェア』をしていただけることになりました。
7/9〜8月末日の予定です。

…もう7月ですねぇ。早い。
7月といえば七夕☆ 最近いろんなところで、短冊にお願いごとを書いて笹に結ぶようなイベントスペースを見かけます。
見つけると、とりあえず参加してしまいます…☆
今まで、七夕の短冊に書いて願ったこと、3回叶ってます。(ほんとですっ!!)そのうちの二つはささやかな願いでしたが、じんわり嬉しくて…あとの一つは「ちょっと無理かなぁ…」って思っていたことでした。叶ってびっくり!そんなこともありました。
今年の願いも叶いますように☆

さてさて。仕事も一段落したので、凹山さんからいただいたサクランボを食べて帰ります。
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ほんとにおいしいっ!!

[総務:ピロイ]

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