2011-12

いぬ・ねこ・かえる

冬のバラ

遮眼帯をかけた馬なみに、ここしばらく暮らしてます。いい歳なのに、馬なみって...。第4コーナーを駆け抜けてゆく馬は胸躍るほどに美しいですが、人が馬並みって、美しくはないな。冬のバラが咲いてます。今の家に引っ越したとき、引っ越し祝いに何がいい?と聞かれ、物干竿が欲しいと言った私。物干竿って...、もう少し別の物はないのかねと叱られ、じゃあ、つるバラをくださいと答え、そしてつるバラのなかでも名花といわれているらしい「つるフラウ・ドルシュキ」がやってきた。写真はドルシュキではなくてピエール・ド・ロンサール。以来ほぼ10年。調子にのってつるバラをどんどん植えて、とんでもない状況に陥りつつあります。夏に...
ひとりごと

雲のゆくえ

cloudと呼ばれる、ネットワークのサービスがさかんにうたわれている。先週末、弊社にも営業電話が。ざっくりと理解はしている。でも、その前にやるべきことが山積み。なんでもかんでもただ保管しておけばいいわけでない。雲のゆくえはわからない。やはり、シンプルが一番。私は関わらないだろうけれど、『武蔵野美術大学100周年史』を制作する人のために、入稿データをシンプルなテキストの形でも保存しておこう、と誓った週末……。[制作:呑猫]
ひとりごと

「energy ムサビ助手展」

今朝は雪(霙かな)が降ったりしてどうなることかと思いましたが、午後からはすっかり晴れ渡り、今はキレイな月が出ています。そして、寒い。現在、鷹の台校の美術館では「energyムサビ助手展」が開催されています。文字通り、ムサビの助手さんたちが、日頃の制作・研究の成果を発表する展覧会。わたしも元ムサビ助手のひとりですが、わたしの場合は、特に学生に自分のやっていることを知ってほしいと思いながら出展していたように思います。だから、なおさらはずかしい作品は並べられない。当時は年明けに開催するのが恒例だったため、年末年始、クリスマスや正月返上で気合いをいれて準備をしていました。日頃、授業の運営などで忙しくし...
耳寄りなお話

長谷川町子さんの絵が表紙の…

大学出版部協会の仲間の東京大学出版会さんが『矢内原忠雄』を刊行されました。うむ、この表紙の絵は!すぐにわかりました。漫画家の長谷川町子さんです。『サザエさんうちあけ話』の中のひとコマと察しました。たしか長谷川町子さんはクリスチャンで、そのお話の中で、東大総長の矢内原さんがでてきたような。とてもまじめながらどこかしらチャーミングなオジサマだったような。もちろん、意識して読んでいなかったのですが、ああ、あの人か!と。漫画の影響力ってすごいですね。私は『サザエさん』が好きで、子どもの頃からずっと慣れ親しんでいます。全68巻(多分)のうち、四コマ漫画の最初のひとコマ読めばオチが分かります。そのくらい繰...
日常の業務

永遠に未完成

webという媒体が登場した時、とても嬉しかったものだ。記述が「あ! 間違っていた」という時に、さりげなく直せる。印刷媒体はこうはいかない。しかし、webは常につくっては壊し、つくっては壊し……の繰り返し、なんだか永遠に「完成!」がないのだなあとしみじみ。今秋にwebを大幅リニューアルして、ページ数が増えたため、1冊新刊を加えると修正が必要なページがたくさんになってしまった。早く情報をupしたい!という気持ちとの追いかけっこのなか、CMS機能を用いてtopicsを昨日更新しています。ご注目くださいませ。[制作:呑猫]
未分類

門出

MAUGOODS•スケッチブックに、新色が出ました!レッドとグレーの定番色に加え、手前の‘ミッドナイトブルー’が新登場です。スケッチブック三兄弟(勝手に命名)。スケッチブックが三兄弟なら、ピロイ家は三姉妹なのですが…この度、結婚することになりまして…。妹(でもあり、親友でもあり、ライバルでもあり、ソウルメイトなのですが。週末、新潟に帰り、結納をしました。どうやら私、笑いも止まらないけど、涙も止まらない構造らしいです。涙が一粒ボトって落ちたら、それが呼び水かのようにとめどもなく涙が溢れ出してしまって。なんでかな…。あんなに泣いたの、久しぶりでした。嬉しいの半分と、なんだか得体の知れない寂しさ半分...
日常の業務

この季節のドキドキについて

ドキドキするといってもスウィートな話じゃなくてね。胸の奥で密かに重い動悸がするような、そんなシビアな胸の高鳴りもあるという話である。この時期、そろそろ外部校正に向けてのラストスパートの季節です。これがほんとの最大難関で、これさえ超えれば後は入稿、色稿一直線である。すんなりと左団扇で入稿できるか、七転八倒して入稿するか、すべては外部校正の赤字にかかっているわけです。ここんとこ、わりとすんなりクリアできていました。今回はどうなるか...。不安だ。同時にスタッフによる内部校正も進行する。内から外から校正の神の赤字が情け容赦なく降り注ぐ、かもしれない。校正者は神なので。今から腹を括っておきます。同じ赤...
やめよう自慢

『ラジオの歴史』法政大学出版局

A5判上製、本文359頁、図版457点、索引と文献資料31頁。サブタイトルは「工作の〈文化〉と電子工業のあゆみ」ずしり、思い本、いや、重い本である。 著者のお名前、高橋雄造先生よりも、その内容よりも先に本の仕様を書いてしまったのは、この本の組版を担当された秋田公士さんのことを書きたいからだ。秋田さんは法政大学出版局の編集者。定年退職により勇退されたのだが、未だこのような大著を世に出すお仕事を続けておられる。秋田さんがすごいのは、編集者としての力量プラス、いちはやくDTPを取り入れたこと。しかも、「なぜDTP?」と問われると、迷わず「好きだから、面白いから!」とお答えになるところだ。(このアマチ...
日常の業務

12月1日に思うこと

ここ何回か同じ入りですが、今日は寒いですね。本当に寒い。12月ですから、あたりまえですが。しかし、寒さより12月になってしまったことの方がこたえるなぁ。現在、色校正というか画像補正の指示をどう書き表すかで唸っております。色だけならまだしも、わけあって線、点、面等々画像のすべての要素についてどうにかしてもらおうということなので、どういう赤字なら現場の方に伝わるのか、いつもの色校正以上に悩みます。色校正は何度もやってきましたが、MAUPの刊行物は美術作品を扱うことも多く毎回難しさを実感します。部分にこだわればそこだけに力を入れられる気がする、自分ではしっくりくる言い回しに思えても相手には伝わらない...