日本古典芸能史の面白さ・散楽1
じっとりとした梅雨らしい天気です。こういう日は嫌いじゃございません。曇り空の下、青い花、白い花、赤い花がいわくありげに咲いてます。伎楽・舞楽とともに渡来したとされる芸能のひとつに散楽があります。その源流はいまの中央アジア、イラン(ペルシャ)、ローマあたりにもとめられ、荘重な音楽に対するくだけた娯楽・俗楽と位置づけられていたとか。いまで言う曲芸や手品も含まれていたんですね。散楽には1.真似や笑いの芸 2.踊り 3.曲芸・軽業 4.奇術・幻術 5.傀儡子とあり、で、その3.曲芸・軽業は?というと、曲芸的なものは、跳丸(ちょうがん)、弄玉(ろうぎょく)、刀玉(とうぎょく)、弄槍(ろうそう)擲剣(てき...