大曲都市訳『カウンターパンチ』(1)

デング熱が話題になっている。
代々木公園が「発祥の地」になってしまい、
新宿・原宿へとじわじわ拡大したかにみえたが、
千葉で発生したとかで・・・
いやいや、ずっと以前からデング熱という病気は
あったはずで、原因不明の「高熱・蕁麻疹」として
治療され、命をおとすことなく完治していたから、
原因が究明されなかった、というだけではないか。
あらゆることが、かならずしもどこかにルーツがあり
「伝播」してゆく、とはかぎらない。
同時発生はよくある話、「うずまき模様」とか「卍」
などなど、そのルーツをいくら調べてもね・・・

しかし、明らかに、世界的規模で「伝播」してゆく
例に、活版印刷がある。
21世紀でも、グーテンベルク様の威力にひれ伏す。

「父型彫刻師(パンチカッター)」は、
印刷術が登場してからの職業だと思っていたら、
それよりずっと以前からあったのでした。
むかしのヨーロッパの人々は、お手紙を書くと
「封蠟」をして相手に届けました。
つまり、蠟と父型(というハンコ)を使っていた。
馬具にも自分の紋章(マーク)を打ち込んでいた。
そのハンコもマークも、父型彫刻師の仕事だった。
ぎゅっと押し当てる、ガツンと打ち込む、
そういう「型」をつくる職人がたくさんいた。
さまざまな「型」がたくさんあった。
でも、その「型」を均等に並べて、印刷すれば、
いちどにたくさんの「読み物」ができる!
というユニークな発想をしたところに
グーテンベルク様のお知恵があったのでした。
おもしろいですねぇ・・・

11月刊行の『カウンターパンチ』は、こういう
おもしろい活字のこぼれ話ではありません。
それは序の口。どうぞお楽しみに!
[索引作成なう:ハムコ]

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