いってらっしゃーい

新見隆先生の『キュレーターの極上芸術案内』は
7月上旬刊行予定。順調な進行で、三校を前に、
今日は2時間かけて最後の打ち合わせ。
この赤字を反映させた四校が印刷所に入稿されて、
世に出ます。疑問点はこの時点で最終確認せねば、
編集者としては緊張しつつ、なんどもおなじような
質問に恐縮しつつ、もはや「偏執者」の領域。
ようやく終わって、研究室をしつれいするとき、
新見先生が大きな声で「いってらっしゃーい!」
と手を左右に大きく振るのをみて、文字通りコケた。
編集者としては、これからが勝負である。
著者は晴れやかな顔で、ゲラにお別れを告げている。
この潔さを讃えるべきか否か、悩むところである。
ハムコ

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