『音楽論』3月発売

触ることはできない、眼で見ることもできない。
なぜなら音楽は「モノ」として存在しないから。

絵は何度も眺めることができるし、文字は何度も繰り返し読むことができるけれど、音や声は発したとたん消えてゆく。
そういう音楽を言葉で語り、理解しよう、そして音楽について考えよう、という本です。
形のないものについて語り理解し思考するために様々なアプローチで迫ります。

1章「音楽とは何か」は、あらゆる音楽に通底する基本的視点を、
2章「声」では身体を手段とする音楽の表現について、
3章「楽器」では道具を手段とする音楽の表現を、
4章「音楽の伝え方」は楽譜と口頭伝承という伝播方法について、
5章「音楽とパフォーマンス」は新しいパフォーマンス理論を考察し、
6章「聴取とメディア」ではメディアの歴史と、ポピュラー音楽の変遷を初音ミクまで敷衍、
7章「音楽と想像力」では、意味、美術、舞台という3つの視点からアプローチし、
8章「音楽を語る」は批評と音楽学の両面から、音楽と言葉の関わりを捉えます。さらに、
9章「現代日本における音楽の諸相」では、音楽を巡る政策や産業まで射程に収め論じます。

きりりと、いかした風貌のカバーデザインは寺井恵司さんです。ハンサムな風貌は次回ご紹介します。

白石美雪 編著、横井雅子、宮澤淳一著
『音楽論』
人はなぜ歌い、踊り、奏でるのか。
音楽文化、現代音楽、世界音楽という三つの視点から
常に人とともにある音楽的事象を読み解き、比較し、思考する

ご期待くださいませ!!

編集:t:eeh

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