3.11とアートと私たち

もうすぐ発売の『現代アート10講』では、
10人の著者がそれぞれの専門分野の現代アートを講義
する形式をとっている。
巻頭は田中正之先生「美術品とそうでないもの」。
モノクロ写真と馬鹿にするなかれ。
FM印刷という細かい粒子で再現されているのだ。
最初に登場するのは、ジェフ・クーンズのこれ
「掃除機の売り場?」と思った人、正解!
(正解ではないけど、そう思うのは当然ってこと)
「これって美術なの?」という疑問から扉はひらく。
そして10番目、最後の講義は蔵屋美香先生の
「ポスト3.11の美術」。
6年前の東日本大震災以降、「アートは何ができるか」
という問いかけが多くなされた。それぞれの分野が、
自分たちの専門を主語にして、この問いかけを自らに、
さらには社会に問うた。いまも問われている。
しかし、声に出さない(匿名性の)問いかけをなした
アーティストから蔵屋先生は話をはじめる。

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つぎに1970年から2000年までの日本のアートを概観し、
3.11以降を蔵屋先生は言及される。

「現代アートはわからないから嫌い」という人は多い。
そうだよね、なんで掃除機売り場みたいなのが「美術」
なんだよ。誰が「美術」を決めるんだよ、ヘンぢゃね?
「それ、おかしくない?」とか「すごーい!」とか
「なんで?」というその思いこそが、
ことのはじまりとなる。
アートは、はじまりのスイッチだと思っている。
[編集:ハムコ]

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