流行る?「ネガティブ・ケイパビリティ」

『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』
帚木蓬生著(朝日選書、2017年)を読了。
6月20日のブログにt:eehも書いているように、新聞各紙で
取りあげられているし、ネット上での書評も多い。

精神科医として個人クリニックで診療をしている著者。
かつて大学病院で、若き医師がベテラン医師である教授に
「精神科医として一番大切なのは、何でしょうか」と
たずねると、その答えは「親切」だったという挿話を読んで、
「情けは人のためならず」
というハムコのお婆はんの口癖を思い出した。

「ネガティブ・ケイパビリティ」は、目新しい言葉だ。
しかも、その根幹に「寛容」がある、と説かれれば、
この言葉は素直に世の中に浸透してゆくだろう。
何年か先の学習指導要領にも、かならずや登場するに違いない。
でもその途端に、この言葉がもっている本来の意味が、
こぼれていくような気がする。
「ネガティブ・ケイパビリティ」は、新規な概念でも、
特別な能力でもなんでもない、と思うのだが・・・
[編集:ハムコ]

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