「すてき」「ステキ」「素的」
よく耳にする「すてき」という言葉は、その発音によってかなり意味が変わる。ややあがり気味に「すてき!」と言えば、それは褒め讃える言葉となり、下がり調子に「すてき〜」と言えば、自分の意にはそぐわないものの、受け入れざるを得ない表示となる。後者の意味で便利につかいすぎたせいか、「さっきのメールにあった〈ステキ〉はどっち?」と聞かれ(社内で!)大笑いしたことがある。ながらく御無沙汰していた著者の先生に「推敲の段階でいらっしゃると思いますが」というフレーズをつかって短いメールをお送りしたら、「長らく編集などやると、あなたもこんな すてきな表現を使えるようになるのですね・・・」と即レスをいただいた。江戸っ...