映像表現のプロセス

板屋緑・篠原規行/監修

映像表現のプロセス
定価:3,996円(本体価格:3,700円)
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発想はいかにして作品となるのか
制作過程の解析を通して
映像メディア表現の核心に迫る!
< 5 作品を収録したDVD 付>

武蔵野美術大学映像学科出身の映像作家5 人自らが、在学中に制作した作品を素材にその発想から独自のテクニックまで、普段明かされることのない制作過程を詳細に語る。ドラマ、ドキュメンタリー、CG、ビデオによるインスタレーションなど異なるジャンルそれぞれの特徴や工夫とともに、分野を超えた映像表現のプロセスの共通性が明らかに。また、岡川純子による映像メディア表現に必要な基礎知識や参考資料を収録。豊富な情報を行き来することで映像メディア表現の理解を深めることができる、映像表現入門者必携の一冊。
作例5 作品を完全収録したDVD 付。

本書の大きな特徴として、映像作家自らが自作の制作過程を詳細に明かしていることが挙げられます。武蔵野美術大学造形学部映像学科出身の5 人(うち1 人はまだ在学生です)が、在学中に制作した作品の制作プロセスについて自分の言葉で飾ることなく真摯に語っている第1 部は、本書最大の見所と言えるでしょう。有名監督、有名作家による自作解説やメイキングはよくあるかもしれませんが、学生が卒業制作や課題のために作った作品について、作者自らがここまで赤裸々に語った例はあまりないのではないでしょうか。
 また、付属のDVD には第1 部で取り上げた5 人の作家の作品が収録されています。文章と実映像との間を行き来することで、作家が何を考え、最終的にどう判断したのかがよく分かります。お薦めは、まずDVD を見ること。いずれも学生の作品とは思えない完成度に驚かれるかもしれません。そしてその後、各作家の文章を読み、あらためて映像を見てみてください。きっと読む前とは違った見え方がして、いろいろとおもしろいことに気づくはずです。ドラマ、ドキュメンタリー、CG など異なるジャンルそれぞれの特徴や工夫とともに、制作のプロセスを「構想過程」「構成過程」「素材過程」「機能過程」の4 つの過程で捉えることを通して、ジャンルを超えた映像制作の共通性が明らかにされている点も要注目です。
 第2 部には、岡川純子による映像の歴史や基本的なテクニック等、映像メディア表現に必要な基礎知識と、厳選した参考映像リストをはじめとする参考資料を収録しています。第1 部、DVD、そして第2 部を繰りかえし読み、鑑賞することで、映像表現についての理解はさらに深まることでしょう。
 本書は、いわゆるHow to 本ではありません。全編を読んだからといって、すぐに映像作品が作れるということはないと思います。また、How to 本と、ビデオカメラ、パソコンといった機材さえあればすばらしい映像作品ができるかというと、そうでもないはずです。各自のテーマを見極め、それをいかに表現として仕上げるかという問題は、本を読んだからといって解決できるものではないのです。それぞれの制作の中にそれぞれの問題があり、それを解決する答えも作り手の数だけ存在します。その答えは、作り手一人ひとりが手探りで見つけ出さなくてはならないものなのでしょう。読者が映像制作に取り組むときにその答えを探るうえで、本書はきっと何らかのヒントやきっかけをもたらすものになることと思います。

MAU通信教育課程教科書
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登録情報
監修者板屋緑・篠原規行
執筆者板屋緑・中江和仁・太田綾花・平沢翔太・黒田教裕・志村信裕・岡川純子
ISBNISBN978-4-901631-94-5 C3074
体裁B5 判/4 色+ 1 色刷/176 頁/DVD(146 分)付
刊行日2010年04月01日
ジャンル写真・映像

目次

はじめに 板屋緑

第 1 部 映像表現―制作のプロセス
映像制作における4 つの作業過程
映像制作過程表

制作ノート1 /ドラマ『single』中江和仁
制作ノート2 /ドキュメンタリー『花のこえ』太田綾花
制作ノート3 / CG+ 実写『IMMEASURABLE MYSTIC BOOK』平沢翔太
制作ノート4 /モーショングラフィックデザイン『Composition with Piet Mondrian』黒田教裕
制作ノート5 /インスタレーション『translate』志村信裕

第 2 部 映像表現の基礎知識:岡川純子
1 章 映像メディアとは何かー映像の成立
機材と感材の歴史/映像メディアの特徴

2 章 映像表現
1 映像制作の前に
映像メディアで表現する、ということ/コミュニケーションの構造・映像言語/プロセス

2 撮影技術
視点/場所・空間・時間/撮影/録音/スクリプト(記録)/編集/整音/タイトル、クレジット

3 章 映像制作にかかわる法律、権利、許可
権利/許可

4 章 映像メディアの今日
映像メディア表現利用の範囲と分野/映像メディアの広がり

5 章 映像を作る、映像で伝える
1 誰もがカメラマン、誰もがディレクター
デジタルビデオの出現/個人制作のシステム/普段見ている「映像」はプロの仕事/映像は常に構成されている

2 映像で表現するにあたって
映像は万能な表現手段ではない/カメラは武器ではない/表現は何によって決まるか

参考資料
参考図書/参考映像/著作権について

用語集

関連書リンク

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