アニメーション想像をいざなう形と動き

西本企良/著

アニメーション
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pp,40_41
pp,58_59
pp,104_105
pp.118_119
定価:2,530円(本体価格:2,300円)
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微妙なタイミングのずれ、間の取り方、
動きの速度、形の変化など、私たちの感覚を
作品化するために必要な技法を追究

アニメーションとは、人間の視覚の性質を利用して、静止したイメージ(画像)から動きのイリュージョンを得る技術である。フェナキスティスコープに始まるその原理と歴史を序論とし、写真・映画の誕生、コンピュータの介在を作品紹介により提示。具体的な「タイミング技法」を解説しつつ、知覚の探求と表現の可能性を論じるアニメーションの「造形原理」。著者のサイトに連結するQRコードを随所に配した画期的な「動く」技法書。

西本企良(にしもと・きよし)
1951年生まれ。アニメーション制作者として、博覧会や博物館の展示ソフト、TVコマーシャル、プロモーション・ビデオ、テレビの科学番組の解説アニメーションなど多様な分野で活動。マルチメディアの草創期におけるソフトの開発にも関わる。2005-22年3月、武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科教授。22年4月より本学名誉教授。

登録情報
著者西本企良
ISBNISBN978-4-86463-148-8 C3072
体裁A4判変型 4色刷 並製 144頁 
刊行日2022年03月31日
ジャンル写真・映像
正誤表 正誤表

目次

はじめに

第1章 アニメーションの原理

 1─映画とアニメーションの原理

 2─映画前史

 3─アニメーション表現の歴史

 4─アニメーションの技術的特性

 5─アニメーションの原理を用いた装置紹介

第2章 タイミング技法

 1─距離感と質感

 2─基準点(ローカル座標系とグローバル座標系)

 3─予備動作と後動作

 4─動きの「ずれ」

 5─繰り返しの表現

 6─人の「歩き」

 7─反応(リアクション)

 8─間合い(止めの時間)

 9─音響効果

第3章 アニメーション表現の可能性

 1─リピート

 2─メタモルフォーゼ

 3─シンボライズされたイメージ

 4─インタラクティブな表現

第4章 知覚の探求とアニメーション表現

 1─形と動きの補完

 2─形の単純化   

 3─見立てのアニメーション

 

  appendix 1:テレビ映像の仕組み─走査線について─

  appendix 2:映像表現の諸要素

  appendix 3:ロトスコープによるアニメーション作成の留意点

  appendix 4:ノーマン・マクラレンとNFB

  appendix 5:ヤーコプ・ユクスキュルと環世界

  appendix 6:木下蓮三・小夜子夫妻の活動

 

あとがき

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