道徳科教育講義

高橋陽一・伊東毅/著

道徳科教育講義
定価:2,090円(本体価格:1,900円)
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いい子ぶってセンセイの言うことを
聞くだけのかつての「道徳の時間」から
主体的に考え行動する子どもたちの道徳科へ!

新しい道徳科、特別の教科である道徳が、2018 年から小学校で、19 年から中学校で始まる。従来の「道徳の時間」の弊害を乗り越え、チーム学校によるアクティブ・ラーニングとして道徳科の教育が実践されるにあたって、多様な価値観をどう育むか、子どもの討議をいかに促すか、政治や宗教の対立をどのように扱うか、否定された読み物教材の問題とは? 道徳の理論や歴史から実践的な授業のプランまで、教師に必要なノウハウと教養を伝授。

【高橋陽一(たかはし・よういち)】
1963 年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。武蔵野美術大学造形学部教授。日本教育史(国学・宗教教育)を専攻。著書に『教育通義』、『造形ワークショップを支える ファシリテータのちから』、『美術と福祉とワークショップ』、監修に『ワークショップ実践研究』、共編著に『新しい教育相談論』、『造形ワークショップ入門』、『新しい教師論』、『新しい生活指導と進路指導』、『造形ワークショップの広がり』(いずれも武蔵野美術大学出版局)、共著に駒込武/奈須恵子/川村肇編『戦時下学問の統制と動員 日本諸学振興委員会の研究』(東京大学出版会、2011 年)、東京大学史史料室編『東京大学の学徒動員・学徒出陣』(同、1998 年)、寺﨑昌男/編集委員会編『近代日本における知の配分と国民統合』(第一法規出版、1993 年)ほか。

【伊東 毅(いとう・たけし)】
1962 年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。武蔵野美術大学造形学部教授。教育哲学を専攻。
著書に『未来の教師におくる特別活動論』(武蔵野美術大学出版局、2011 年)、共編著に『新しい教育相談論』(同、2016 年)、『新しい生活指導と進路指導』(同、2013 年)、『よくわかる教育原理』(ミネルヴァ書房、2011 年)、共著に教育科学研究会編『なくならない「いじめ」を考える』(国土社、2008 年)ほか、論文に「現代日本におけるいじめの特質 教育システムといじめとの関係の考察を中心に」(社会文化学会編『社会文化研究』第四号、晃洋書房、2001 年)ほか。

MAU通信教育課程教科書
登録情報
著者高橋陽一・伊東毅
ISBNISBN978-4-86463-059-7 C3037
体裁A5 判/312 頁
刊行日2017年03月31日
ジャンル教育

目次

まえがき

第1 章 特別の教科である道徳とは何か
第1 節 特別の教科である道徳の名称
第2 節 特別の教科である道徳の特徴
第3 節 学校の教育活動全体を通じて行う道徳
第4 節 教職課程の道徳教育

第2 章 道徳とは何か
第1 節 道徳の語源
第2 節 徳を得ること
第3 節 道徳の根拠としての内なる良心と宗教
第4 節 道徳の根拠としての外なる慣習と法律

第3 章 近現代の道徳教育の歩み
第1 節 近代学校と修身教育
第2 節 戦後教育改革から道徳の時間へ

第4 章 教育勅語にみる道徳
第1 節 教育勅語の読解
第2 節 教育勅語の道徳の構造

第5 章 学力論とチーム学校における道徳
第1 節 生きる力と学力の三つの柱
第2 節 アクティブ・ラーニングと道徳
第3 節 チーム学校のカリキュラム・マネジメントと道徳

第6 章 道徳の内容項目と評価
第1 節 道徳性と徳目
第2 節 内容項目
第3 節 道徳教育の評価

第7 章 道徳としての個人の尊厳
第1 節 法律のなかの個人の尊厳
第2 節 「権利の濫用」をめぐって
第3 節 対等な「個人」としての認識

第8 章 公共の精神と伝統文化
第1 節 教育基本法の継承と追加と変更
第2 節 伝統の継承
第3 節 愛国心・郷土愛と国際理解
第4 節 公共の精神

第9 章 宗教教育と道徳
第1 節 心の教育
第2 節 宗教的情操論の経緯
第3 節 国公立学校における宗教教育

第10 章 プレゼンテーションと道徳
第1 節 説教とは何か
第2 節 説教の技術
第3 節 説教を生かすために
第4 節 メディアを活用したプレゼンテーション
第5 節 子どもたちによるプレゼンテーション

第11 章 コミュニケーションと道徳
第1 節 問答とは何か
第2 節 問答の技術
第3 節 価値の明確化の動向
第4 節 対話によるコミュニケーション
第5 節 対話による合意形成

第12 章 発達と道徳
第1 節 ピアジェの発達論
第2 節 コールバーグの道徳性の発達段階
第3 節 モラルジレンマの授業

第13 章 道徳の内容項目と資料および指導計画
第1 節 学習指導要領と道徳の内容項目
第2 節 特設道徳以降の道徳用資料の変遷
第3 節 道徳用資料の実際
第4 節 道徳の指導計画

第14 章 道徳の学習指導案と授業の展開
第1 節 道徳ワールド
第2 節 道徳の資料の特徴
第3 節 気持ちと行動
第4 節 教師の意図の先回り
第5 節 道徳ワールドにおける教師の意図の先回りをどのように克服するか
―-学習指導案の具体例を通して

第15 章 道徳の授業とアクティブ・ラーニング
第1 節 副読本の中のアクティブ・ラーニング
第2 節 道徳教育関係雑誌に見るアクティブ・ラーニング
第3 節 インパクトの強い実践
第4 節 地方公共団体によるシチズンシップ教育

あとがき
重要語句索引
執筆者紹介

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