ナラティブモデル一人称視点から始めるビジネスデザインの思考法
アート・デザインの“自己との対話の試行錯誤”をビジネスに!
美大教育のプロセスを応用し、
自分の物語(ナラティブ)を起点に独自のビジネスを生み出す思考法。
美大教育で培われる対話と創造のプロセスをビジネスに応用し、一人称視点の物語(ナラティブ)を起点に事業構想を深める思考法についてまとめた一冊。
日々のなかで抱いた個人的な違和感を言語化し、価値創造の核となる本質的イシューを発見、独自のビジネスアイデアを生み出す実践的ガイド。AIやデータ分析だけでは見えない「内発的動機」を掘り起こし、揺るぎない確信を持って新規事業開発を加速させる。
*10月下旬発売
1977年和歌山県生まれ。
武蔵野美術大学大学院修士課程修了。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程中退。
ビジネスの仕組みと仕掛けをデザインするクリエイティブカンパニー「d-land」代表。「中央線高架下開発プロジェクト(コミュニティステーション東小金井)」「武蔵野美術大学実験区」、「日野市妄想実現課」など、地域・大学・自治体の共創プロジェクトを数多くプロデュース。2016年にはグッドデザイン賞ベスト100および特別賞[地域づくり]を受賞。企画・監修した書籍に『ウェルビーイング的思考100 〜生きづらさを、自分流でととのえる〜』(オレンジページ、2023年)がある。
登録情報
著者 | 酒井博基 |
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ISBN | ISBN978-4-86463-177-8 C0034 |
体裁 | 四六判 162頁 |
刊行日 | 2025年10月30日 |
ジャンル | 人文・社会・自然 |
目次
◆はじめに
<Part Ⅰ/なぜナラティブモデルが必要なのか>
◆第1章/ナラティブモデルとは何か
ナラティブとは何か
物語が持つ力
ナラティブモデルは事業構想の確信を深めるための思考法
美大教育から着想を得て生まれたナラティブモデル
一人称視点で試行錯誤を繰り返す
主観と主観が交差する対話を重視する
直感と論理をつなぐ思考の訓練
TALK 01:ビジネスを自分の物語として意味づけするナラティブモデル
◆第2章/なぜこの時代にナラティブモデルが必要なのか
ナラティブは変化の時代に自分を照らす北極星
オルタナティブなビジネス戦略の構想を促す
AI時代のビジネスに起こる動機格差
新しい発想から新しい洞察へ
自分の物語を生きることで実感できるウェルビーイング
ナラティブのあるところからイノベーションは生まれる
TALK 02:変化する時代の中で、揺るぎない自分でいるために
<Part Ⅱ/ナラティブモデルの実践>
◆第3章/一人称視点で個人の物語を深堀る
一人称視点とは何か
無意識に受け入れている行動パターンや意味づけを問い直す
違和感はドミナントストーリーとナラティブのずれから生じる
ナラティブとドミナントストーリーからイシューを言語化する
視点・視野・視座を変えて違和感の本質を見定める
TALK 03:時間をかけてつかむ。ドミナントの中にあるナラティブの片鱗
◆第4章/二人称の対話プロセスから私たちの物語を紡ぐ
対話の伴走者の役割
当事者の過去や現在の経験、内面の価値観や感情を深掘る
共感的な傾聴の姿勢を示す
相互に主観をぶつけ合い、揺るがない相互主観を育む
ナラティブモデルとコーチングのプロセスの違い
物語の重要な部分やつながりを見いだすための構造化を試みる
作り話とナラティブの違いを見極める
TALK 04:対話を通して主体的な形式的主観に導き、たどり着く確信
◆第5章/三人称視点で個人の物語を社会に接続する
ユニークなビジネスアイデアはユニークなイシューから生まれる
変化の時代は事業アイデアよりも揺るがないイシューに価値がある
イシューは解けるサイズの事業アイデアに落とし込む
事業化検討のプロセスで起こりがちな目的倒錯
事業化における自分にとってのリスクを問い直す
個人のナラティブが社会の新しい文化を創出する
TALK 05:ナラティブモデルはビジネスの無限動力を生む
◆おわりに
関連書リンク
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