2011年11月 のアーカイブ

黒沢さんの蔵書

2011年11月15日 火曜日

わが出版局が「4年制通信教育課程開設準備室 教材班」という

準備段階にあった2001年から数年にわたって、制作を担当された

黒沢哲夫氏が鬼籍に入られて5年がたつ。

先日、ご遺族から「蔵書を処分したいので、御入り用のものが

あれば、どうぞお持ちください」と連絡をいただき、

お宅にうかがいました。

二間幅、二層スライド式の重々しい書架でまず目にはいるのは

鏡花全集。

「ひゃあ、てっちゃん、鏡花が好きだったの?」

われわれは、氏に向かっては「黒沢さん」と言っていたが、

影では親しみを込めて「てっちゃん」と呼んでいたので、

つい奥様の前で「てっちゃん」と云ってしまう。

奥様はニコニコしておられる。

岩波のアリストテレス全集、プラトン全集・・・そう、

てっちゃんは哲学科の出身だった。

ハムコは図々しくも、以前から欲しかった岩波の漱石全集17巻+

月報、荷風の断腸亭日乗7巻をいただくことに。

大きなリュックを背負っていったが、あまりの大著に宅配便で

自宅へ。着いて早々に俳句と詩の巻をあけてみると

あきらかに時間をかけて読んだ形跡が漢詩のページにある。

「へぇ、てっちゃん、漢詩なんか読んでたんだ」

 

引っ越すたびに本の処分に悩み、捨て、売り・・・

今や青空文庫で漱石がいくらでも読めるのに、箱に入りの

重い全集をどうしてもらってしまったのだろう。

[編集:ハムコ]

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FP最終年にむかって

2011年11月14日 月曜日

FP……武蔵野美術大学で施行している、正式には「造形ファシリテーション能力獲得プログラム」といいまして、「美大ならではの造形の専門分野の力に加えて、誰もが参加できる造形ワークショップを促進する専門家(ファシリテータ)として力をつけましょう」ということを目的としたプログラムが、平成21年10月に文部科学省より「大学教育・学生支援推進事業」大学教育推進プログラム【テーマA】に選定されております。

MAUPでは、そのもろもろ印刷物を担当。本日はFPの展示会・シンポジウムのポスター・チラシが完成し、納品されました。


新宿センタービルで開催される「武蔵野美術大学造形ファシリテーション展示会・シンポジウム」は2012年1月27日〜29日です。スケジュール確保お願いします!と早めINFORMATIONでした。

[制作:呑猫]

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誤変換

2011年11月11日 金曜日

空耳はかなり得意である。空耳ネタには事欠かない。

たとえば丑寅(うしとら)の刻を、ウルトラの刻とか。

音が耳に入って言葉に置き換えられるときに、多分変なところに接続するんだね。誤変換する。

いま呑猫が救出大作戦を展開してくれている通信教育教科書のデータは、結局、呑猫が新規に打ち直すことになったのですが(お手間かけます)、暗号か、脅迫状かという誤変換に埋まった文面は、奇妙に詩的でもありました。

欧文、記号、*は「米」の誤変換か? 資料が「賃料」、文章が「文革」。文革…何年前の話なんだか。懐かしいと言っては不謹慎である。

さらに、ジャイアントコーン。隣の凹山人の反応が微妙に奇妙だと思っていたら、なるほど。凹山人の頭のなかではグリコのジャイアントコーンがグルグル高速回転していたわけだ。そんなわけないのだ。

言葉と音は面白いね。駄洒落、掛詞、日本の人は好きだよねと思ったのですが、別に日本だけの話でもなく、シェイクスピアも駄洒落好きだし、ジョイスだって駄洒落好きだし。ジョイスを駄洒落というとおこる人がいるかも知れない。

「くねる岸辺」を「食う寝る岸辺」。これは『フィネガンズ・ウェイク』(柳瀬尚紀訳、河出書房新社)のたしか冒頭のはず。この訳が大好きなんですが、いつか何にもしなくてよくなったら読破したいもんだと思う。

これはDTPマスターの差し入れ。ペンギンがやたらかわいいチョコです。昨日はジャイアントコーンで、今日はペンギンチョコ。またもやオチが見つからないのだ。

編集:t:eeh

 

 

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笑い上戸

2011年11月10日 木曜日

って、どうしたら治りますかね…
そんなこと言ってる年じゃないんですけど、今だに治りません。周りがどん引きするくらい。

 
最初は一緒になって爆笑してた友人がだんだん我に帰っていって、いわゆる平常心に戻ります。だけど私はまだずっとおかしくて、友人の顔が「いい加減にしなよ…」的な空気になってきます。どうしよう…私、完全におかしな人になってる…。どうしよう…って焦れば焦るほどおかしくなってしまう。遂に友人がキレて、「あのさー、それ許されるの、十代までだからね、まじで…」って真顔で諭す。わかってる!わかってるけど、どうしようもないの。

で、自分なりに対策を考えたんですね。笑いを止めて冷静になる方法。
そうだ!逆のこと考えればいいんじゃない?辛かったこととか悲しかったこと思い出して中和させよう!…で、思い出してちょっと落ち着くんですね。だけど……完全にぶり返すんです。おかしさが。おかしさの方が、辛さや悲しさより最強なことがわかりました。時間が辛かったこと、悲しかったことの濃度を薄くしてるのもあると思いますが(言っても、そーんな辛いこともない気もしますが)たぶん、そういうのより、笑いとか楽しさの方が大なり…ってなってる気がする。ヒトの脳。(あんまり難しいことが考えられない私だけか…)

有り難いのは、MAUPのみなさんは、時折陥る私のこの現象にとても寛大でいてくださることです。ほんとに申し訳ない!でも内心あきれられてるのかな。大人ばかりだ。ほんとに。

決してふざけてるんじゃないんですけど、結果的にふざけた文になってしまう…。

私、真剣です。

でも、ちゃんとしよう。

 

[総務:ピロイ]

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でかいやつ

2011年11月9日 水曜日

「ジャイアントコーンの元の姿みたいよね」

「どんだけ大きいんでしょうね」

t:eehと、毎年この時期に助っ人として来てくれるDTPマスター・Mさんの会話。

横で聞いていた私は、当然????

ジャイアントコーンの元の姿って、砂糖とか、牛乳とか、カカオとか、小麦粉とかじゃないの?

そんなの見たい?? シルシルミシル的にグリコの工場でジャイアントコーンができるまでが見たいの???

それに、いったい何が大きいんだ????

 

 

で、その真相は何のことはない、

ジャイアントコーン=ミックスナッツなどに入っている大きなトウモロコシのことだったんです。

なるほどね。

 

ベビーコーン(ヤングコーン)は実は普通のトウモロコシを未成熟で収穫したものだから、ジャイアントコーンも実は普通のトウモロコシが育ち過ぎたものかもしれないなんて話になってます。

そこで、ちょっと調べたところ、ジャイアントコーンは普通とは違う大きくなる品種でした。

一粒の幅が平均2センチになるものの、房自体は普通のトウモロコシとそう変わらない。

粒だけが巨大なんですね。

 

ちなみに、ペルー原産のこのトウモロコシは、いまだにペルーの3000メートルを超える高地でしか栽培できないようです。日本やほかの土地で栽培しても、粒が大きくならないのだとか。不思議です。

日本に初めて紹介、販売した会社は、ペルー国から感謝状もらってました。

別名ジャイコーンっていうんだ、へぇ。

 

あとWEBでジャイアントコーンに関する記事を見ていて、ジャイアントコーンをミックスナッツに加えるのは邪道だ、とする人が多いのに驚きました。

いろいろとこだわりがあるのですね。

みなさんは、ミックスナッツといえば何がお好きですか?

私はカシューナッツかなぁ……。

 

はっ!

またどうでもいいネタで書いてしまった……。

 

(編集:凹山人)

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救出大作戦!

2011年11月8日 火曜日

今や立冬。2012年2月納品に向けて、夏からの課題であったテキスト(通信教育課程教科書)改訂版の文字データ救出大作戦!が、まったなしになってきました。

初版が2004年のタイトル。データ入稿しているので、直す作業はそれほどでも……といいたいのですが、たくさんの諸問題が……。組版ソフトInDesign、QuarkXPressが混在し、Illustratorで作成されたデータが配置されていて、Illustratorのデータはもちろんアウトラインされてある。アウトライン、つまりは文字だけど画像になって、直しがきかないのです。

せめて文字データだけ抽出できればという最後の希望が、次々と砕かれ……。最終手段のOCR(ざっくりいうと文字画像をスキャニングして、文字データとして変換する)に一縷の望みをかけた本日。頑張っていただきましたが、笑えました! 今夏購入したスキャナーに付録的についていたパーソナル版のOCRなので、まあ、こんなものかなあと思うのですが、メタメタに英文に弱い。これは脅迫か? はたまた暗号か? みたいなデータになってしまいました。それでも空白はいかん!と、なんとか変換した心意気! その負けず嫌いさはあっぱれ!

 

[制作:呑猫]

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手紙を書く

2011年11月7日 月曜日

世田谷美術館を舞台にした『美術館のワークショップ』は

年末刊行を目指して大詰めです。

第6章「日常即美術也(にちじょうすなわちびじゅつなり)」

ここでは学芸員の髙橋直裕さんと美術家の太田三郎さんが

「日常と美術」というテーマで4日間連続のワークショップを

とりあげています。

ある日は、手紙を書くというワークショップ。

相手や内容によって、便箋や封筒、切手は異なるはず・・・

この日のために、髙橋さんは

「数枚でいいですから便箋と封筒と切手、お願いします!」

と周囲の人に声を掛けて、各種多様なものを懸命に集めたとか。

当日は太田さんと参加者がわいわいとやってくれるのを

涼しい顔して見ていればいい(?)学芸員。

しかし、ワークショップは仕込みがたいへんです。

 

もしも20世紀初頭に生まれていたら、ハムコはきっと「代書屋」に

なっていたとおもいます。

《よろず おてがみ うけたまわります》

という看板をあげて、どんなこまった手紙でも、

すらすらと注文主にかわって書いてさしあげます。

でもお客さんが少ないかも知れないから、タバコ屋と兼業にしよう。

だから看板はこうなる。

《たばこ よろず おてがみ うけたまわります》

やっぱり一番の上得意はt:eehかなぁ。

[編集:ハムコ]

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ムサビで杉浦康平さんとポーランド・ブックアート展!!

2011年11月4日 金曜日

芸術の秋です。

編集ハムコも行ってきたという
横浜トリエンナーレに行ってきました!

閉幕まであと2日とのことですが、
老若男女、人が多くて、ビックリしました。
小さなお子さん連れの方も多かったです。

作品も面白かったのですが、
人々が真剣にみている姿に
感動してしまいました。

横浜美術館から、
BankArt Studioへの移動途中にあった
「人間性回復のチャンス」という大看板。

 

 

 

 

 

一緒に行った友人が、
「ほら、アナタあれ!」と看板を指すので、

私は今、友人に人間性を指摘されている、
この人は日頃、私にいいたいことがあったのだな、
と勘ぐっているところ、

「作品だよ」と言われ
ああ、そうか、とつい笑顔に。

島袋道浩さんの作品でした。

 

人気作品は少々並びますが、
芸術は一期一会。
ぜひお出かけ下さい。

横浜までは少し遠いや、という方。
ムサビの美術館では
本好きの方が喜ぶこと請け合い展覧会が開催されています。

11月19日(土)まで、
20世紀から21世紀へ 転換期のポーランド・ブックアート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても刺激的な本(作品!)がたくさん。

 

 

 

 

そして、12月17日(土)まで、
MAUPでも大変お世話になっている
杉浦康平さんの展覧会
杉浦康平・脈動する本 デザインの手法と哲学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙を感じる装丁です。

どちらもワクワクします。
ぜひお出かください。

[営業ずっち☆]

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CMS

2011年11月2日 水曜日

Webサイトをリニューアルして1カ月。ちょこちょこと更新していますが、お気づきでしょうか? Topページのinformationとtopicsです。この2つはCMS機能を用いて、自分たちで更新作業ができます。

なんて素敵! ブログなみにササッと書いて、パッとアップできる! と夢を膨らませていましたが……。文字だけなら簡単なのですが、やはり画像を入れたい、リンクさせたいと思うと必要なのはタグの知識。これまでのソースをコピぺしてしのいでいますが、このままではいけないと思うこの頃。

4年前、デジタルハリウッドのwebコースで学び、まさに今の季節、必死の想いで卒業制作(企画書をかいて、実際にwebサイトを構築する)をしていました。あの頃のがんばりを忘れないように、講座日程表を家の見えるところに貼っています。がんばった想いは忘れていないけど、肝心のタグをかなり忘れているって、ダメですねえ。

そんなわけで、今、卒業制作に取り組んでいるみなさん、がんばって! とエールで〆ます。

[制作:呑猫]

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カラスと一緒に帰るのだ

2011年11月1日 火曜日

11月である。今年もあと2ヶ月。
何があっても来年は来る。やさしいような、冷酷なような。

ややこしい仕事が片づいたので、外階段で一息ついてました。
晩秋らしい独特の夕暮れです。
空が色ガラスのように透明になって赤から墨色に暮れてゆきます。
このグラデーションのなかに千変万化に思える色が潜んでいる、
なんて思いながら中天に輝く三日月に気づく。きれいである。

「カラスと一緒に帰りましょ」と夕焼け小やけの歌が流れてきます。近くの小学校が流しているのか、武蔵野市役所が流すのか、
この界隈はいつも夕暮れになるとこの歌が流れます。
一日千秋というのは楽しいことを待つこころですが、この場合は十年一日で変わらんなと思う。

子どもたちよ早くおうちに帰りなさい。
夕方になるとこの歌が流れ出したのはいつからなんだろう。
t:eehが子どもの頃は、もうみんな大声で歌いながら帰ってましたね。十年どころじゃなくうん十年一日です。

流れる時間はやさしくて冷酷だね、と思う晩秋の夕暮れでした。

ややこしい仕事がひと段落ついたので、ほっとする余り気が抜けて、おセンチモードが入っているt:eehです。

約一週間の悩みを解決したのはハムコの一言。
ハムコ、日本語って、すんばらしいね。

編集:t:eeh

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