いぬ・ねこ・かえる

かわいいもの。愛すべきモノについて。

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台風と永井荷風

週末の台風15号は都内よりも近県の被害が大きく、未だに停電のエリアがあるというニュースに恐れをなしている。 月曜日の中央線は、正午になっても入場規制をしている駅があり、もちろん電車は乗車率100%をどんだけ超えてるよ?という状況だったが、こんな混雑は停電に比べればたいしたことはない。 停電のエリアに「日常」が早く戻りますように。 日曜日、ボランティア(?)の校正作業を自宅でしていたら、『断腸亭日乗』が引用されているのだが、荷風はこういう言い方しないでしょー、と思う箇所があり、久々に函入りの全集を引っ張り出す。 昭和10年は何巻だっけ・・・第3巻、該当箇所はすぐに見つかり、案の定、転...
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もうひとつの芸術祭@吉祥寺校

今朝、吉祥寺校に出勤してみると、正門脇ににぎにぎしくバナーが貼られている。 本日より「ムサビズム展 part II」開催。 我が恩師、網戸通夫先生のパネルが展示されるとお手紙をいただいたばかりだ。 さっそく3号館をのぞきにいくと、まだ準備中といった雰囲気ながらパネルは取り付けが完了。60年代のムサビ学生生活がコンパクトにまとめられている。それにしても、Ami先生の手になる60年代のムサビは希望に溢れている。 デザイン=明るい未来=豊かな生活、この図式に疑いの余地がなかったのは間違いない。 ご著書『デザインの原郷 1944-2004』にも、それは描かれている。 そこで振りかえって...
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「なつやすみ」に何をしましたか?

「お盆休み」のあけた今日、恐ろしいメールが! などということもなく、淡々としたいつもの月曜日。 机の上には、向井周太郎先生からの手紙が置かれている。 わぁ、嬉しい。 先日お送りした『手のかたち 手のちから』の御礼とともに、夏休みはとれているのか心配している、という優しいお手紙で、朝からちょっと涙が出てしまう。 はい、先生。わたしは10日間連続で映画館に通いました。こんな夏は初めてです、とすぐにお返事を書かねば。。。 若い頃に「毎日、映画館に行きたい」と思っていた。 吉祥寺にアップリンクができたことで、これって今なら実現できるかも! というわけで、やってみたんですね。 ...
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『くらしの造形 手のかたち・手のちから』納品まであと一歩!

京都での痛ましい火事の報道に朝から暗い気持ちでいたら、こんどは身近な京王線沿線で火事があり・・・案の定、中央線はいつもの倍くらい混んでいた。 こういう日に限って、大きなポートフォリオを持っている。昨日、打ち合わせをした『くらしの造形 手のかたち・手のちから』の色校、大事な写真原版が入っている。周囲の皆さん、場所をとってスミマセン。 すぐ隣の人もすまなそうな顔をしている。その人はギターのような楽器を背負っている。肩身の狭い者同士、身を寄せ合う。一駅ごとにますます混んでいく。 「れーわのじだいもこんじょーこんじょー」 ロボットのような声がする。不思議な節回し。 「令和の時代も、根性、根性...
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「奴婢訓」で何役を演じたいか?

7月2日から6夜連続の公演「奴婢訓」が幕を閉じ、t:ehとハムコは虚脱気味ながら(秋には書籍刊行予定)、そんなことは言っていられない鉄火な状況にある。 にもかかわらず「奴婢訓」なら何役をやりたいか、夜の7時を過ぎだというのに激論になる。 「ダリアはハムコさんに譲るから」きっぱりと言うt:eh。 ダリアは主役の奴婢(女中)で、かなりS系の女王様である。 「いーえ、わたくしは《かま猫》で結構です」 「いやいやいや、《かま猫》はわたし」 《かま猫》の見せどころは、真っ暗な舞台で、ランタン片手に屋敷じゅうの鍵をひとつずつ締めながら歌うシーンだ。歌うというよりも呟く。 「誰が殺した、駒...
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「奴婢訓」@ムサビ美術館

いよいよ来週から「奴婢訓」が始まる。 7月2日から6夜連続で、ムサビ美術館で幕をあけるのだ。 いや、正確には「幕」はない。美術館のエントランスに、いきなり舞台が設営されたのだから。 6月24日、大きなトラック3台によって舞台・美術・衣装・照明・音響の各装置が運び込まれた。60名もの人々が、朝の10時から夜の9時半まで、文字通り走り回り、なんとほんとうに舞台が出現してしまったのだ! 寺山修司原作のこの作品は、1978年、アムステルダムでの初演以来、どれだけの上演をかさねてきたことか。その寺山作品の後期の舞台美術を担当したのが、小竹信節先生(空間演出デザイン学科)である。 あらためて寺山...
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アートとデザインの違いとは?

先週末、ムサビのオープンキャンパス、高校1年生のお嬢さんに同行するつもりだったのに、金曜の晩にぎっくり「膝」になってしまい、週末は泣く泣くじっとしていた。 まだ1年生なので、どこの学科をたずねるべきか、よくわからない様子。 ファイン・アート系か、デザイン系か、それくらいの「好み」はありそうなものだが、周囲にそうした相談できるオトナがいないのだろう。 いま「造形基礎」の新しい教科書をつくっている。 デザイナーである白尾隆太郎先生と、画家である三浦明範先生の共著。 「先生、アートとデザインはどう違うのですか」と通信教育課程の学生さんに真顔で聞かれることがよくあるという。 「どう違う...
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チコちゃんに叱られたい

玉川大学出版部さんより『おそらにはてはあるの?』をご恵贈いただいた。 7刷である! さっそく御礼のメールをお送りしたところ、 「じつは、もう8刷なんだけど」という即レスがきた。 初刷は2003年。 NHK名物番組「チコちゃん」で取り上げられ、大増刷となったという。 いいなぁ、チコちゃんに叱られた〜い。。。。 という邪な気持ちをもって読みはじめて、すぐに反省した。 これは、テキストと、ヴィジュアルの、融合に、文字通り、眼を、見張った。 こんなふうに子どもにお話できるオトナにわたしはなりたい。 [編集:ハムコ]
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たちまち重版『絵画組成』ヒミツ話

一昨年からの企画で、実際に御原稿をいただいたのは昨年の初夏から。 第1章は9人の先生の論考で、1本ずつが独立したものなのでまったく問題はなかった。 第2章の技法解説は(おそらく)書くべきことは決まっているので、これもさほど(編集が)大変になるとは思えなかったが、8つの節を4人の著者が書くため、書き方がバラバラにならないように、そこは気をつかわないと・・・ 「地塗り」の御原稿をいただいて拝読。地塗りには「水性地、エマルション地、油性地」に分類されるとあり、それぞれの解説があるはずなのに、なぜか油性地についての記載がないようで、油絵を専攻していないハムコ、あれ、ないのかな、いやいや、この記述...
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新刊『絵画組成』制作秘話(その1)

昨日のブログでは、『絵画組成』発送作業に追われるピロイの うれしい悲鳴をお届けいたしました。 著者の先生からアマゾンで「2〜5週間以内に発送」になっている とご連絡があり、あわててサイトを確認すると、通常発送には なっているものの「残り1点」と表示されているではないか。 いえいえ、倉庫に在庫ございますっ! さっそく営業ずっちが動いております。繰り返しますが、 在庫はございます。何しろ発売して1週間も経っていません。 『絵画組成 絵具が語りはじめるとき』は、3章仕立て。 第1章は「九人の作家による表現論」。 この冒頭の印象により、本屋さんで「芸術理論」に分類されて しま...
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