武蔵野美術大学出版局

やめよう自慢

父・保田龍門:子・保田春彦

「書簡集なんて売れないよ」と周囲には言われ、そうですよねぇ・・・と思いつつ、この父子の書簡を読み出すと・・・やめられないんですねぇ。。。父・龍門、1891(明治24)年生まれ、東京美術学校(西洋画科)に学び、1921年にパリ、グランド・ショミエールでブールデルに師事。ふーん、そんな時代に美術学校に通って、さらに洋行したお坊ちゃま君なのね、と思ったら大間違い。龍門は農家の出身。「目に一丁字ない」母親を大切に、母性愛を終生のモチーフとした。油絵も描けば彫刻もつくる。ブールデルを師とした龍門は、もちろん具象の人。その父が67歳の時に、28歳の息子がパリに留学、同じ研究所でザッキンに師事する。何を食べ...
刊行・販売案内

待望の新刊『保田龍門・春彦 往復書簡1958-1965』

12月下旬に『保田龍門・春彦往復書簡1958-1965』を刊行いたします。父子二代にわたる彫刻家。“芸術”にとらわれた一家。手紙の中からにじみ出る葛藤、慈愛、格闘をそこから感じました。1950年代の日本はもとより海外の美術界の空気がひしひしと伝わります。とくに保田春彦自身による写真の解説文は時代を読み取れて、とても貴重です。本体価格19,000円。A4判版、472頁、上製クロス装、ISBN978-4-86463-011-5初版300部の発売です。残りわずかですが、特装本のご用意もございます。保田春彦直筆装画入り(限定80部)です。一般発売(および広報は)はいたしません。ご要望の方のみ改めてご案...
いぬ・ねこ・かえる

冬支度

ピロイちゃんと違って、冬になっても雪がほとんど降らない西の海辺のまちで育ったt:eehは、東京の雪の頻度と量が未だに新鮮で、大雪が降る度に井の頭公園に散歩に出かけたり、いそいそと雪かきしてみたり、雪の日は「特別な日」のような気がしてます。庭もすっかり冬支度です。酔芙蓉の3つ残った蕾のうちのひとつです。開くまえにピンクに染まってます。うまく咲けるといいんですが。蕾はあと2つ、咲けるかな...。それから庭の王様、蛙もどうやら冬眠に入った様子。11月7日の夜、灯油を入れようと庭を歩いていたら、ポスッと紙コップを蹴飛ばしたような軽い感触があり(じつはt:eehは庭で何度も蛙を蹴りそうになる。思いっきり...
ひとりごと

トンネルの先の…‘白’

本当に急に寒くなりましたね。新潟出身ではありますが、もう上京してだいぶ経つから、体も東京仕様になったのか……普通に寒い。いえ本当の話し、上京したての頃は、「東京の冬はあったかいなぁ…」と思いました。「冬」なのに「あったかい」…と思ったのですから。新潟の冬は、(場所にもよりますが)「寒い」じゃ足りません。寒いを通り越して「痛い」のです。そしてソウルの冬は「激痛」だそうです。(まだ冬に行ったことはないのですが)最近は帰省する時、新幹線を使いますが、学生の頃はもっぱら高速バスを使用。学生の強い味方!高速バス! 時間かかっても安ければOK!関越自動車道を通り、日本最長のトンネル、関越トンネルに入ります...
ひとりごと

よく晴れた日に

今週に入り、いきなり冬がやってきた感じ。ちょうどひと月くらい前が真夏日だったなんて信じられないですね。寒いながらよく晴れた空の下、今日は朝から哀しい知らせが。本学非常勤講師で木版画家の塙太久馬先生がお亡くなりになったとのこと。ここしばらく体調を崩されているということは聞いていたのですが、あまりに突然のことに驚いています。学生時代、私が初めて木版画を教わったときの講師が塙先生でした。版の彫り方、摺り方はもちろんですが、ばれんの作り方も教えてくださり、自作のばれんで作品を仕上げたことをよく憶えています。先生もムサビOBで、学生時代に演劇に打ち込んだことや版画との出会いなどについて昨年刊行した『新版...
ひとりごと

手ぶくろ登場

いきなり冬がきた。秋らしい秋を満喫しないうちに寒くなってしまったのだ。なんてことでしょう!と嘆きつつも、寒いのは嫌いではないから、ちょっと嬉しくなって、今朝は手ぶくろをつけて出たけれど、中央線で手ぶくろをしている人は誰もいなかった。昨日の夜のこと・・・「東京は木枯らし一号が吹きました。初校ゲラを送ります。」というメールを某先生にお送りしたところ、「秋田は本日初雪を観測いたしました。」というご返事をすぐにいただいて、ちょっと恥ずかしかった。秋田は稲庭饂飩あり、きりたんぽ鍋あり、酒はうまいし、しかも美人が多く、情がこまやかで優しい・・・単純に「いいところ」だとハムコは信じている。そうだ、新米を炊い...
ひとりごと

初雪だより

この前の土曜日は、まぎれもなく9日。前日までは、私の頭はちゃんと機能していて「今日は8日である」と認識していました。しかし、都合よく願望によって、日付も勘違いしてしまう始末。この前の土曜日は16日と朝起きたら信じて疑いませんでした。そうした勘違い、仕事のうえでは「ラッキー! 1週間もうけた」っていう気持ちですが、個人的には大打撃。「うう、あと1週間、待たなければ。とほほ」という状態です。なんてことはない、狭い住宅事情を助けてくれるクリーニング店のクリーニング&無料保管サービスを利用していて、オーバーコートとふとんの引き取り日が11月16日。ふとんが今なくて寒いよ〜という話です。去年は、オーバー...
いぬ・ねこ・かえる

My 流行語大賞

今年も2ヶ月を切りましたね。いろんなワードを聞いてきましたが…最近いちばん、‘きゅんッ♡’ってなった、姪っ子からの言葉。姉と諸用でFAXのやり取りをしていた時、姉の横に姪っ子がいたらしく…「アミもFAXに入ったらかおちゃんに会える?」(‘アミ’は姪っ子で、‘かおちゃん’はピロイです)ドラえもーーーーーーーーんっ!!!♡♡♡今そばにいたら、ただただ、もうすぐに、ぎゅって抱きしめたい…と、思いました。姪っ子と、電話で話すのが好きです。なんでもいいんです。声を聞くだけでも。姪っ子が発する他愛ないキラキラしたワードの中に、すっごく大きな答えが見える時が、あったりして…姪っ子から、学ぶというか、もらうと...
ひとりごと

ハシバミと冬の訪れ

今日は暦のうえで立冬だそうです。「秋が来た〜秋が来た〜」と唄っていたら、それどころではない!冬ですよ!冬!(編集者たちの心を凍らせる言葉)昨日の編集t:eehのブログ追記にもありましたが、制作担当の呑猫の御母様が、新潟から沢山のお野菜と果物、そして珍しいハシバミの実をMAUPに送ってくださいました!ハシバミは「榛」と書くそうです。栗ともドングリとも違う外見。とてもとても小さな実です。私は初めて見ました。t:eehと凹山人は、「榛色(はしばみいろ)とは、このことか!」と知っていました。日本の伝統的色名のひとつだそうです。しかし、西欧だと“瞳”の色のたとえとしても使われるようです。私は初めて知りま...
いぬ・ねこ・かえる

どんぐり豆腐

呑猫が、どんぐり豆腐を買ってきてくれたのです。どんびょうがどんぐりどうふを買ってきてくれたのです。いい響きなので二回繰り返しました。韓国ではポピュラーな食べ物らしいのですが、呑猫は食べたことがなく、もちろんMAUPみんな同じ。タレをつけて食べるものらしいのですが、t:eehは何もつけずに食べてみた。どんぐりを食べたことがないので(食べたことのある人いる?)味を比較できず、比較するものがないと人は奇妙に思うらしい、というのが食後の感想です。微妙に残る渋みがどんぐりっぽい...ような。タレをつけて食べるのが正しいようです。呑猫、ネタ枯れのこの時期に、まことに感謝。ネタをひねり出す余裕も気力もないで...