さかなクンの気持ちがわかった瞬間
ひょんなことから、さかなクンの師匠・奥谷喬司先生と親しくお話しする機会にめぐまれた。少年時代のさかなクンはテレビでタコの解説をしていた奥谷先生に憧れ、ファンレターを出したら「日本にはタコや海の生き物の研究者は少ないので、 一生懸命勉強してタコの先生になってくださいね」という優しいお返事が来て、すっかりその気になって現在に至る・・・この話はとても有名だ。初めて奥谷先生にお会いして、名刺とともに御挨拶したところ、ちょっと困った顔をされて「今日は名刺を持ち合わせておりませんで」と仰った。「とんでもないことでございます」と、そのあとはほとんど無礼講で楽しくビールを呑んだ。その翌々日、奥谷先生から封書が...