耳寄りなお話

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金の輪を転がして走れ

秋になりましたね。『新版 graphicdesign視覚伝達デザイン基礎』3章-6「動きとグラフィックデザイン」でも紹介しましたが、「信貴山縁起絵巻」が10月27日(土)~11月11日(日)まで信貴山朝護孫子寺の霊宝館にて公開されます。年に一度の公開です。史料としても、美術作品としても評価は高く、またマニア的な人気も高いと聞いたことがあります。正確にいえばt:eehがとくに好きなのです。すみません。霊験あらたかなお坊さんの念力で米倉が空を飛び、貴人の病を治すために「剣の護法童子」が金輪を転がしながら空を駆け来る場面が描かれ、空飛ぶ護法童子や米倉の下には信貴山の深い山々が描かれています。これがな...
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ミュージサーカス2

サントリーホールのミュージサーカスで井上郷子さんのピアノにうっとりしたわけですが、この日、井上さんが弾いたのはプリペアドピアノでした。たとえばケージの「プリペアドピアノと室内オーケストラのための協奏曲」という曲では、ピアノに限って言えば、53音階の複雑なプリパレーションが指定されています。プリパレーションというのは、グランドピアノをプリペアドピアノに変質させるための仕様書で、どの鍵盤の、どの弦の、ダンパーから何インチの位置に何を挟むかまで一覧表で指定されているそうです。(詳しくは『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』p.55、p.77あたりを読んでください)簡単に、行き当たりばったりで生ま...
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ミュージサーカス!!

8月26日、サントリーホール小ホール(ブルーローズ)でのミュージサーカスへ行ってきました。ジョン・ケージ生誕100年を祝う催しです。ミュージック+サーカス=ミュージサーカス。これはケージが造った言葉で、同じ会場で様々な上演が同時に進行するマルチメディア・パフォーマンス!!いつどこで誰が何を見せ、聴かせてくれるのか全くわからない。これはもう白紙でその時出会った音、ハプニングを楽しむしかない。というわけで、全然マニアックではない、ミュージサーカスのんびり紀行みたいなご報告です。ちなみに上の写真はt:eeh撮影。ミュージサーカスっぽくないですか?種明かしは下記参照。オープニングアクトは千宗屋さんの献...
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手ぬぐいの季節です

MAUPでは手ぬぐいを沢山作っていますが、今年はARTISTSERIESができあがりました。おかげさまで学内外とても人気上昇中です。そしてMAUPが所属しているの大学出版部協会でも手ぬぐい作成を担当しています。今年で4年目。8色のカラーをこれまで作りました。これは、東京国際ブックフェアで協会ブースでお買い上げの方に差し上げたり、韓国の大学出版部の方にプレゼントしたりする非売品です。こんなに日差しが暑いと、日焼けも気になるところです。髪をウン十年ぶりにショートヘアーにした私に、ショートの達人ハムコさんから、「手ぬぐいを首に巻くのよっ」と教えてくれました。首の後ろ日焼けしてしまうのは見た目も悪いで...
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第2回pick upはジョン・ケージ特集!

MAUPのWEBサイトにある読み物「pickup」で、ジョン・ケージを特集しています。生誕百年を迎えるジョン・ケージの魅力を白石美雪著「ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー」とともにたっぷりご堪能ください。。また8月26日(日)に開催されるサントリー芸術財団サマーフェスティバル!ジョン・ケージ:ミュージサーカスの情報も続々登場。このページにある映像『ミュージサーカスと易占い』もぜひクリックしてください。なんと篠原規行教授作成だそうです。スペシャルな協力者も!あわせてご覧ください。まったく関係ありませんが、MAUP災害対策としまして、ヘルメット購入しました。すぐに手に取れるよう壁に並べてみまし...
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umesumiブックカバー紹介されました

「限定」「新発売」などなど、そそられる言葉は多い私ですが、「1番のり!」も惹かれるものがあります。4月から販売を開始しているMAUGOODSの「umesumiブックカバー」も、そんなキーワードから商品にすべく企画案を出しました。「こんな用紙があるんですよ」と梅炭クレープ紙を紹介してくれたのは、MAUPの刊行物の用紙をお願いしている日本紙パルプ商事さん。各種ノベルティグッズなどをみせていただきましたが、梅炭クレープ紙を使ったブックカバーは市場にはまだないとのこと。これはもう造るしかない! というわけで今日に至った次第です。その用紙を紹介してくれた日本紙パルプ商事さんのWEBのコラムページで、「u...
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ころもがえ

季節を先取り! というわけではないのですが、MAUPのWebサイト2つとも、ころもがえしています。気づいていただけましたか?更新情報にするほどではないのですが、上の大きなバナーの画像を入れ替えました。要チェックしてみてくださいませ。武蔵野美術大学出版局 webサイトMAUGOODSのwebサイト[制作:呑猫]
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新色クロッキー準備中

新作てぬぐいと同時進行で、クロッキー帳限定色(売り切れ御免のタイプです)も考案中です。今までの、ずらっと並べてみましょっか…2006年10月から始まり、2色ずつ1年に一回(たまに二回)のペースで展開中。あまり知られていませんが、名前もついているんですよ。写真左上から順番に…「スカイブルー」「ライトグリーン」「イエロー」「オレンジ」「スカーレット」「ホワイト」「ベビーブルー」「ベビーピンク」「バニラ」「ミント」次はどんな色が出るでしょうか…乞うご期待☆ネーミングも乞うご期待☆ネーミング考える時の、MAUPスタッフの想像力と連想力が相乗効果で広がっていく瞬間が、好き。新作てぬぐいと合わせてお楽しみ...
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新作てぬぐい準備中

東京では桜が満開をすぎて、淡い花びらが風に舞うようになりました。一方で、私の故郷の越後・魚沼は、日曜日に雪かたづけをするくらい(今年はちょっと異常気象のよう)。そんな季節の中、MAUPでは夏に向けて始動しております。(無理矢理な導入ですが)夏といえば、てぬぐいですよね? 現在もオリジナル、コンペを実施して商品化した33×90とMAUGOODSのラインアップがありますが、次なるてぬぐいの原画は、なんとムサビの複数のセンセイにお願いし、快諾いただきました。先週末、営業・ずっち☆が打ち合わせにいき、たくさんのスケッチをもって帰ってくれるや、みな大コーフン。「デザインは好きにしていい」といわれ、妄想は...
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今年の図書目録はペガサス!三沢厚彦先生の作品です。

2012年図書目録ができあがりました!今年の表紙作品は武蔵野美術大学彫刻学科教授、彫刻家の三沢厚彦先生です。このペガサスの羽の美しいこと。今年は希望の象徴のようなペガサスにしたい!というMAUPたってのお願いに掲載をご了解していただきました。ご協力いただき感激です。三沢先生の作品は、作品集『ANIMALS+』求龍堂(2007年)でも見ることができますが、写真になると微妙な風合いを再現することが難しい。やはり実物をご覧いただきたいと思います。そして実物を見ると、だれもが思うのです。「欲しい!」「家に持って帰りたい!」と。「大きいお家なら、やっぱ熊がいいな…。」「キリンがいいけど、せまいからワンコ...