日常の業務

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外題替えの恐怖

書籍のタイトルを考えることは、出版社の責務である。この出版局でも出版直前まで大いに議論することが多い。現在では背も表紙も、扉も奥付も、すべて同じタイトルというのが常識で、そうでないと読者も流通関係者も困ってしまう。 近世から明治の初めまでの和本の世界では、外題換え(げだいがえ)は普通だった。本文冒頭のタイトルと、表紙の題簽(だいせん)のタイトルが違うのである。さらに見返(みかえし)のタイトルまで違うものがある。外題をかえるのは出版者の判断で、それでも本文のタイトルはそのままにしておくという棲み分けである。出版の統制と商業化のなか、この時期に広く見られる文化現象であり、著者の意図を反映した本文の...
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オリオン書房しおりコンぺ、形になる!

オリオン書房ルミネ店さんで開催した「ムサビしおりデザインコンペ」の特賞を今秋、形にします! というお約束。昨日、ついに達成、完成しました。左3点(3種類で1点の応募規定)が、デザインコンペ特賞、通信教育課程 ゆうさんの作品「星空」です。3種類のうち1点は、オリオン書房さんの販促になるように裏面をつくろうと、もともと考えていましたが、店名にぴったりの作品が選ばれました。投票してくださった皆さんのアンケート集計をしていた夏、「青がキレイ」「青がすてき」という声がとてもプレッシャーに。印刷でどれだけ再現できるか、納品になるまでドキドキしていました。ちなみに右2点は、独自に企画。印刷する際の面付けを考...
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ぎゅっ‼

今日はですね、‘MAUP内略語’を書いてみたいと思います。書店様からお電話でご注文をいただいた際、早く、確実に、簡潔に速記する為に身に付いた、書名短縮術〜!いわゆる…「武蔵野美術大学」→「ムサビ」「恋の話し」→「恋バナ」…的なことですね。いきますよー(以下、MAUPが出している書名になります)「美のバロキスム芸術学講義」→「美バロ」「アートマネージメント」→「アーマネ」「デザインマネジメント」→「デザマネ」「テキスタイル表現と技法」→「テキ」「必然的にばらばらなものが生まれてくる」→「必ばら」ちなみにピロイ家の短縮ワード。「トイレットペーパー」→「TP」「ズボンプレス」→「ズボプレ」「リモコン...
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デザイン人間工学講義

来年春に刊行予定の『デザイン人間工学講義』の原稿を読み込んでます。もう、すっごく面白い!!!t:eehは言いたい。「工学」という言葉で怯んではいけない。人文系の本しか読んだことのない人でも、問題なくすらすら読めます。なんつーの、始めて訪れた場所を、しかも、四国とか九州とか北海道とか、それくらいの広い空間を、一枚の地図を片手に迷うことなく行きたい場所に行ける感じです。道に迷うことなく的確にしかるべき場所に辿り着き、その都度とても印象的な風景に出会う。ゆで卵の殻がきれいに剥けて、現れ出た表面の滑らかさと曲面の美しさにうっとりする、そんな感じもある。ちょっと大げさな気もしますが、それくらい新鮮。たと...
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くものうえ_くものなか

社内サーバをどうしたものか、という話です。自動バックアップをしているし、このシステム・仕組みならすべてが消滅する状況は限りなく低いから大丈夫、のはずと2009年10月に構築して、現在に至っています。そうはいっても、マシンはマシン。適切な環境にあるともいえないので、真夏にはトラブル発生が起こること多々あり。メンテナンスも終了するし、どうしようかとクラウドサービスの検討を始めました。そして昨日、G社の無料セミナーに参加するため六本木ヒルズへ。オフィスタワーへ入るには、ゲートがあるため、特設受付を通って30階へいってくださいと案内あり。いや〜、なんというか、私にとっては非日常の光景です。30階につく...
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電脳の教室

iPhone6とiPhone6Plusが発売になり、気になる! やはり手にとってみたいと先週末、会社帰りにヨドバシカメラへ。iPhone4からきりかえて5を手にした時、その厚み、幅、重さが「ピッタリ!」と手におさまった感じがしっくりきて、それはそれは感動モノでした。まさかiPhone6に誘惑されないと思っていたのでしたが……。進化はすごいですね。心揺れています。やばいです。まえおきでした。どんなにハードウェア(とか、アプリケーションソフトのバージョン)が進化しようと、基本はおさえておかなくちゃ。コンピュータを使う心得とネットワークの全体像を捉えた佐藤淳一著『新版電脳の教室』(タイトルいいでしょ...
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「ムサビしおりデザインコンペ」のお約束

「夏にはやります」といっていたお約束が大きく前進。新たなタイトルを電子書籍で販売するものです。詳しいご案内は冬の声が聞こえるころまでには……。あ、自分で冬のお約束をしていますね。今は、秋のお約束「ムサビしおりデザインコンペ」の制作にいそしんでおります。秋はいつまで? むむ。[制作:呑猫]
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われに返る

田中功起さんの『必然的にばらばらなものが生まれてくる』が書店に平積みになっているという、ずっち☆からのうれしい報告もありました。書店で見かけた皆様、どうかよろしく。来年春刊行予定の別の教科書の原稿整理と、本の骨格を整える作業をしています。さまざまな要素が入り組んでいるものの、原稿の骨子ははっきりしているので、その内容を正確に、読者がすらすらと読んでいけるように、というテーマで細かな作業を進めているわけです。だいたい、自慢じゃないですが、もとの頭がこんがらがっているt:eehなので、細かな要素が変なところに紛れ込まないよう、細かくメモを取りながら見出しを階層別に分け、フォーマットから外れる箇所を...
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夏はいつまで?

公式としては、MAUPは13日から15日夏期休業になります。しかし、そこは、遅れている分を帳尻合わせしようという算段。連携するメンバーと調整して確認して、綱渡りしている感じ。なんだか、これって……。そう、仕事納めの前倒しのよう。夏はいつまで?「夏にはやります」といっていたお約束に手がつけられず、焦る日々です。[制作:呑猫]
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走るずっち☆

ずっち☆が飛ばしている。溌溂と楽しそうだ。田中功起著『必然的にばらばらなものが生まれてくる』刊行に向けて、ブックフェアやイベントの準備、それから販促用のポップやチラシ制作、さらに書店への連絡、書店まわり、媒体への告知等々、細かな見えない作業がてんこ盛り。営業は忙しい。そして営業はありがたい。次々出てくるアイデアに、ずっち☆すごい...と思う。t:eehはとろいというか気がきかないというか、なるほど、とか、おおっとか思うばかりです。飛ばすずっち☆の足を引っ張らないように、ずっち☆からもらった夏の宿題と取り組むt:eehです。夏の花ノウゼンカズラです。吉校の花壇に、今を盛りと咲いてます。焦げそうな...