‘企画?つぶやき?’ カテゴリーのアーカイブ

塞翁が馬

2016年5月31日 火曜日

「K先生に是非お会いたい」という方がおられ、

吉祥寺校でお引き合わせをすることになった。

ところがその方に急用ができて、K先生の携帯にいくら

連絡しても出ていただけない、こまったこまった・・・

ハムコも電話してみる、メッセージも入れる。

そうこうするうちに打合せの時間になってしまい、

K先生が登場。

「先生、さきほどから御連絡を差し上げていたのですが」

と事情を話すと、ニコニコしながら

「携帯、かえたばかりで電話に出られないんだよ」

うーん、おそるべし新機種。

しかし、数年後に考えている企画について

じっくりとお話することができ、たいへん充実した

「ドタキャン」となった。

ドタキャンした御本人からは恐縮至極のメールが

とどいたが、逆に「おかげさまで!」と返事を書いた。

不思議な一日だった。

[編集:ハムコ]

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秋の夜長に読みたい10冊〜大学出版部協会編

2015年10月6日 火曜日

めっきり秋らしくなってきました。

少し前に、ワタクシのまわりと言うか、
個人的にやっているツイッターで
[#本棚の10冊で自分を表現する]と言う
お題目がでていて、この話題に皆さん、
大変盛り上がっていたようです。

ただ好き、というだけではない、
「自分を表現する」というところが
ツボなのでしょうね。
ほとんどの方が、本棚から10冊を抜き出し、
画像をアップしていたのですが、
その面白いこと。

小説、文学、詩集、画集、写真集、絵本、
美術本、思想書、人文、哲学、自然科学、実用書、
啓蒙書、ラノベに漫画。
ジャンルの指定はありません。

みなさんの選んだ10冊を見ていると、
ひとりひとりに趣味や思考(嗜好とも)が
共通していて、その方の
御人柄を察することができます。

しかし不思議なことに、各個人と他人と
10冊まるまる重なることがないのです!
2冊でも同じ本を挙げてれば、だいぶ趣味があう人
と言えるのではないのでしょうか。
なんて考えたりします。

そこで、勝手に
秋の夜長に読みたい10冊〜大学出版部協会編
を考えてみました。

1.『太宰治自筆ノート複製セット
(2013年/弘前大学出版会)

2.『カフカらしくないカフカ
(2014年/慶應義塾大学出版会)

3.『映画になった児童文学
(2015年10月下旬の近刊/玉川大学出版部)

4.『魯迅と日本文学 漱石・鷗外から清張・春樹まで
(2015年/東京大学出版会)

5.『哲学カフェのつくりかた
(2014年/大阪大学出版会)

6.『ものと人間の文化史—酒
(2015年/法政大学出版局)

7.『脱!スマホのトラブル
(2014年/武蔵野大学出版会)

8.『クマムシ研究日誌
(2015年/東海大学出版部』

9.『日本画と材料 近代に創られた伝統
(2015年10月/MAUP刊!)

10.『キュレーターの極上芸術案内
(2015年7月/これもMAUP刊!)

*順不動です。

MAUPの編集長にこの話題を振ったら、
「自分のブログの番でしょ!自分で考えなさい」
と姉のように怒られました。

そんな訳でこれは、
営業ずっち☆の超個人的意見です。
あえてコメントは無しです。
10冊なんて絞りきれない!悩んじゃう。
と言いつつ、5分で考えてみました。
(名前があがらなかった出版部さんゴメンなさい)

秋夜のお供となれば光栄です。

(営業ずっち☆)

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黒板ジャック:世田谷区東深沢小学校

2015年9月29日 火曜日

シルバーウィーク最終日の9月23日、東京都世田谷区の
東深沢小学校で黒板ジャックの「仕込み」があると聞き、
許可を得てお邪魔させていただいた。
連休明けとなる翌24日に、1年生から6年生までの
全21クラスの子どもたちをビックリさせようと、
ムサビ生だけでなく、保護者や地域の方々も
「仕掛け人」となった。
こんな大掛かりな黒板ジャックは初めてだという。
朝9時半に開始。ディープ・パープルをがんがん鳴らし、
大きなパンダを次々と描くチームもあれば、
慎重に細い線でうっすら下書きをしたまま
ひとり黒板をじっと見つめてなかなか動かない描き手も。

24日は5時半に起きて、8時前に1年生の教室の
廊下で待機。来た来た、一番乗りは男の子。
後ろの扉から教室に入ろうとして
「ぉお」
低い声でそう言ったきり、固まっている。
恐そうにしている。
だんだんクラスメイトが増えてくると
きゃーきゃーわーわー大騒ぎになる。

ハムコのいちばんの興味は「消される瞬間」にあった。
半日もかけて描いた黒板の絵が消し去られる瞬間、
どんなかんじなのだろう・・・
いつもは作者自身が、颯爽と登場して消し去るのだが、
今回はそれぞれの担任の先生が消すことになった。
3年生のクラスをそっと覗かせてもらう。
巨大な魚が一匹、口から算数の数式をぷくぷく
つぶやくように吹き出している絵
なのだが、
直径10センチほどの目玉には、魚眼レンズよろしく
教室の机が描かれている凝った作品だ。
若手の男性の先生が、黒板の前に立つや、
くるっと目玉をくり抜くように消し去った。
鮮やかな身のこなし!
「やめてぇー」「ぎゃー」と叫ぶ子どもたち。
しかし、このクラスの先生と子どもたちの息が
なんともぴたりと合っているのである。
良いクラスだなぁ。
こんな空気を伝えられるような本にしたいなぁ。
[編集:ハムコ]

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徳島:弾丸の旅

2015年8月10日 月曜日

寝ぼけたまま朝の5時10分に駅前からバスに乗る。
きっかり1時間後に羽田に到着。便利至極ながら、
まだ目が覚めない。
コーヒーを飲んで、7時過ぎのフライトに乗り込む。
徳島へは、たったの50分で着いてしまうのだ。
海岸線沿いの、なんとなくのんびりした空路を
小学生のように窓にはりついて外を眺める。
徳島空港には、B先生が車を横付けにして待機。
その後の1日は、さっきまでの時間がウソみたいに
疾走・怒濤・衝撃・・・大切な打合せをすませ、
「ホスピタルギャラリーbe」を見学。
徳島大学病院の西棟、玄関ホールにあるギャラリー。
院内に入った瞬間に「あ、なんか、きれい」と思う。
什器のデザインは深澤直人先生だ。
ガラスケースは、幼稚園の子どもの目の高さ。
車椅子に座った人の目の高さでもある。
その後ろに額入りの巨大なポスターが3枚。
このポスターがなければ、何かを展示していることに
気がつかないかもしれない。
不思議なかたちの、大きなソファーも置かれている。
通称「クラウド(雲)」は、
幅が1メートルはあろうか、病院らしくないソファー。
おばあさんが二人、ソファーの幅いっぱいの大きな籠を
はさんで、それはそれは楽しそうにお喋りをしていた。
そーっと近づいてみたら、籠には新生児が眠っていた。
なんて心地よい空間だろう!
と感激したまま、夜の8時のフライトで東京に戻った。
[編集:ハムコ]

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新見隆先生『キュレーターの極上芸術案内』

2015年4月14日 火曜日

いよいよ4月24日、大分県立美術館がオープンする。
「五感のミュージアム 出会いのミュージアム」
館長は、ムサビ芸術文化学科教授の新見隆先生。
新見先生は、そんな訳で、なにしろめっぽう忙しい。
忙しいにもかかわらず『キュレーターの極上芸術案内』
なんて本をMAUPから出すのだから、ますます忙しい。

「ミュージアムとは、
美しいものや驚きを与えてくれるもの、
さまざまな〈訳のわからないもの〉に出会って、
それを〈面白い〉と思えるようになるような
〈人生体験の道場〉なのである。」
というミュージアム愛を追究するだけの本ではない。

旅するキュレーターが巡りますのは、ニューヨークを
振り出しに、尾道、パリ、東京、京都、ウィーン、大分、
アムステルダム・・・街の喧噪や、匂い、花花や星星に、
〈アート〉と〈食〉が結びつく。
しかし、こんなに音楽の話が入るとは思っていなかった。
担当編集者は驚きつつ、もっているかぎりの
シューベルトをつぎつぎと聴きながら、
なんとしても256頁におさめる算段をしております。
だから、いつ発売か、まだ聞かないでね。
[編集:ハムコ]

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「極上案内」の下ごしらえ

2015年2月9日 月曜日

「そろそろ一段落したでしょう」とねぎらい(?)の
言葉をかけていただくことが多い最近・・・
たしかに、2月末日納品の教科書が「印刷なう」なので
余裕のはずが、そうなると各種支払いのソロバンを弾き、
出版契約書を作成し、献本リストを整え、宣伝の惹句を
営業と相談する。
そうこうするうち、約束していた新見隆先生の御原稿が届く。
ウィーンでおおきなお団子クヌードルを食べるとか、
フィンランドの夏は高価なザリガニをためせって?
グルメ本ではありません。
でも、アートもデザインも「食い尽くす」お話であることに
ちがいはなく、そこに音楽が加わるという、夢のような
盛りだくさんのエッセイが、5月に刊行の予定です。
[編集:ハムコ]

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大曲都市訳『カウンターパンチ』(1)

2014年9月10日 水曜日

デング熱が話題になっている。
代々木公園が「発祥の地」になってしまい、
新宿・原宿へとじわじわ拡大したかにみえたが、
千葉で発生したとかで・・・
いやいや、ずっと以前からデング熱という病気は
あったはずで、原因不明の「高熱・蕁麻疹」として
治療され、命をおとすことなく完治していたから、
原因が究明されなかった、というだけではないか。
あらゆることが、かならずしもどこかにルーツがあり
「伝播」してゆく、とはかぎらない。
同時発生はよくある話、「うずまき模様」とか「卍」
などなど、そのルーツをいくら調べてもね・・・

しかし、明らかに、世界的規模で「伝播」してゆく
例に、活版印刷がある。
21世紀でも、グーテンベルク様の威力にひれ伏す。

「父型彫刻師(パンチカッター)」は、
印刷術が登場してからの職業だと思っていたら、
それよりずっと以前からあったのでした。
むかしのヨーロッパの人々は、お手紙を書くと
「封蠟」をして相手に届けました。
つまり、蠟と父型(というハンコ)を使っていた。
馬具にも自分の紋章(マーク)を打ち込んでいた。
そのハンコもマークも、父型彫刻師の仕事だった。
ぎゅっと押し当てる、ガツンと打ち込む、
そういう「型」をつくる職人がたくさんいた。
さまざまな「型」がたくさんあった。
でも、その「型」を均等に並べて、印刷すれば、
いちどにたくさんの「読み物」ができる!
というユニークな発想をしたところに
グーテンベルク様のお知恵があったのでした。
おもしろいですねぇ・・・

11月刊行の『カウンターパンチ』は、こういう
おもしろい活字のこぼれ話ではありません。
それは序の口。どうぞお楽しみに!
[索引作成なう:ハムコ]

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3日連続「田中的田中」

2014年7月24日 木曜日

きのう編集長のハムコより、

「あした、ずっち☆のブログ当番だよね!
あしたも田中功起さんのこと書いて!」
というリクエストに応えまして…
(ブログタイトルは特に意味ありません)

田中功起著
必然的にばらばらなものが生まれてくる
8月にいよいよ発売です!

田中功起さんがご自身の作品について、じっくりと語り、書き下ろした本です。
これまでこんなに、まとまって作品について語った本はないかと思います。

東京国立近代美術館の蔵屋美香さん、
映画監督・美術家の藤井光さんとは、
ヴェネチア・ビエンナーレや東日本大震災との関係、
また評論家の林卓行さんとは、QアンドAセッションとして、
林さんの質問に田中さんが答えています。

ゲラに目を通しましたが、
最高に面白いです。

なんどか田中さんの展覧会行き、作品を拝見しましたが、
意味は分からないのもありましたけど(失礼!)、
心に残る作品が多く、なぜその作品が心に残ったのか、
この本を読んでその理由が解けていきました(自分のなかでですが)。

読みながら、浮かんでくる疑問。
著者に語りかけたくなる。
すると文章の流れから、
自然と田中さんが語りかけてくる。
そんな本です。

田中さんに興味ある方はもちろん、
田中さんの名前は知ってるけど、
どんな作品つくってるのか、いまいち把握できない。
けど、気になるという方、

また現代美術ってわかりにくい!
不可解・難解・謎だらけ、という人にも
現代美術界を牽引する田中さんのこの本を
ぜひ読んでもらいたいと思っています。

  田中功起著
  『必然的にばらばらなものが生まれてくる』
  A5判変型 288ページ 上製
  定価:3,000円+税
  ISBN978-4-86463-018-4 C3070
  奥付:2014年09月
  発売日:2014年08月28日予定

しかも!
刊行を記念したイベントを多々企画中。
情報を見逃さないでくださいね!

[営業ずっち☆]

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秋に向け

2013年8月23日 金曜日

いまMAUPでは秋の刊行に向け、

着々と準備が進んでいます。

 

営業担当の私としては

MAUP初めての高額本

(市販で予価2万、特別装幀本で3万円ほど!)

の発売に向け、絶賛心構え中です。

 

また9月9日から始まる

世界堂 武蔵野美術大学店での美術書出版会フェアや

大学の芸祭広告準備。

新作MAUグッズの企画・開発・手配など、

先へ先へと未来に向かっています。

今となってはもう夏は終わりだな…。

という感じです。

 

9月になる前に、毎年恒例大イベントであります

大学出版部協会の夏季研修会が来週にありますが、

夏バテしないようがんばりたいと思います。

 

みなさまもご自愛ください!

[営業ずっち☆]

 

 

 

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jへの想い

2013年6月6日 木曜日

「jは物干しロープにぶら下がったズブ濡れの
 靴下のような存在だ。」
というフレーズの入った手紙があなたのもとに
来たとしましょう。さて、クイズ。
この手紙を書いた人の正体は?

 ①覚えたての「jjj」を使いたがるおっさん
 ②詩人
 ③タイポグラファ

このフレーズのあとに「比喩でもなく詩でもなく」なんて
つづいていたら、たとえ①のおっさんでも、
ぐっときちゃいますけどね。ま、①でないのはすぐわかる。
②か③か、悩むところです。

実はこの文章、もとは英語の単行本。
Counterpnchという活字にまつわるお話です。
「カウンターパンチ」と聞いて、あしたのジョーが
目に浮かぶのは人情ってもんですが・・・

クイズの答えは③
フレット・スマイヤーズというタイポグラファ。
訳したのも、若きタイポグラファである大曲都市さん。
このつづきはまたのお楽しみに!
[16世紀を彷徨中:ハムコ]

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