企画?つぶやき?

企画?つぶやき?

大曲都市訳『カウンターパンチ』(1)

デング熱が話題になっている。代々木公園が「発祥の地」になってしまい、新宿・原宿へとじわじわ拡大したかにみえたが、千葉で発生したとかで・・・いやいや、ずっと以前からデング熱という病気はあったはずで、原因不明の「高熱・蕁麻疹」として治療され、命をおとすことなく完治していたから、原因が究明されなかった、というだけではないか。あらゆることが、かならずしもどこかにルーツがあり「伝播」してゆく、とはかぎらない。同時発生はよくある話、「うずまき模様」とか「卍」などなど、そのルーツをいくら調べてもね・・・しかし、明らかに、世界的規模で「伝播」してゆく例に、活版印刷がある。21世紀でも、グーテンベルク様の威力に...
企画?つぶやき?

3日連続「田中的田中」

きのう編集長のハムコより、「あした、ずっち☆のブログ当番だよね!あしたも田中功起さんのこと書いて!」というリクエストに応えまして…(ブログタイトルは特に意味ありません)田中功起著『必然的にばらばらなものが生まれてくる』8月にいよいよ発売です!田中功起さんがご自身の作品について、じっくりと語り、書き下ろした本です。これまでこんなに、まとまって作品について語った本はないかと思います。東京国立近代美術館の蔵屋美香さん、映画監督・美術家の藤井光さんとは、ヴェネチア・ビエンナーレや東日本大震災との関係、また評論家の林卓行さんとは、QアンドAセッションとして、林さんの質問に田中さんが答えています。ゲラに目...
ひとりごと

秋に向け

いまMAUPでは秋の刊行に向け、着々と準備が進んでいます。営業担当の私としてはMAUP初めての高額本(市販で予価2万、特別装幀本で3万円ほど!)の発売に向け、絶賛心構え中です。また9月9日から始まる世界堂武蔵野美術大学店での美術書出版会フェアや大学の芸祭広告準備。新作MAUグッズの企画・開発・手配など、先へ先へと未来に向かっています。今となってはもう夏は終わりだな…。という感じです。9月になる前に、毎年恒例大イベントであります大学出版部協会の夏季研修会が来週にありますが、夏バテしないようがんばりたいと思います。みなさまもご自愛ください![営業ずっち☆]
企画?つぶやき?

jへの想い

「jは物干しロープにぶら下がったズブ濡れの 靴下のような存在だ。」というフレーズの入った手紙があなたのもとに来たとしましょう。さて、クイズ。この手紙を書いた人の正体は? ①覚えたての「jjj」を使いたがるおっさん ②詩人 ③タイポグラファこのフレーズのあとに「比喩でもなく詩でもなく」なんてつづいていたら、たとえ①のおっさんでも、ぐっときちゃいますけどね。ま、①でないのはすぐわかる。②か③か、悩むところです。実はこの文章、もとは英語の単行本。Counterpnchという活字にまつわるお話です。「カウンターパンチ」と聞いて、あしたのジョーが目に浮かぶのは人情ってもんですが・・・クイズの答えは③フレ...
企画?つぶやき?

芹 薺 御形 繁縷 仏座 菘 蘿蔔

はやくも七草ながら、今年に入って初めて電車にのったハムコ。引き籠もり正月、今年こそは『保田龍門・保田春彦往復書簡1958-1965』を上梓すべく、後半部分の御原稿を読み、註を付すべき箇所、手配すべき図版を検討していました。夏前にはなんとしても出版したい!(もう、年頭に書いてしまうのだ)関野吉晴先生『海のグレートジャーニーと若者たち』は、なかなか決まらなかったサブタイトルが「4700キロの気づきの旅」にようやく決定!あとは「あとがき」を待つばかり。3月中旬発売予定です。三嶋典東先生『線の稽古線の仕事』は3月下旬発売を目指し、鋭意スキャニング、調整中です。なんとしても卒業式までに納品したいと思って...
企画?つぶやき?

三嶋典東、いよいよ『線の稽古 線の仕事』

美術大学で「イラストレーション」を専門領域に据えているところは皆無ではなかろうか?ムサビでも、もちろんイラストレーション・コースなんて存在しない。唯一、視覚伝達デザイン学科3年生の授業科目に三嶋典東先生の担当する「イラストレーション」がある。典東先生といえば、ハムコは即座にバロウズ『裸のランチ』(河出書房新社1992)の表紙、あの横顔を思い浮かべるけれど、『LINESTYLE』(ブルース・インターアクションズ2009)のノンブルすらない大著に、延々とつづく線描は圧巻だった。アスファルトの地面に雨が落ちる瞬間を描いたページの印象が強すぎて、以来、ザーザー降りの道路を見ていると実際の風景がモノクロ...
ひとりごと

新作企画中!b-bag!

私は今、新しい「MAUGOODS(ムサビオリジナルグッズ)」を企画しています。なんとb-bag(ビ-バッグ)シリーズの新作!です。これまでb-bagはオリジナルデザインのものでこれまで「b-bag」「b-baglesson」と編集ハムコと今は大阪のSさんが担当をし、ロングセラー商品となっています。そして、今回久しぶりに新作を!と私が担当させてもらっています。帆布のB4サイズが横に入るシンプルなバッグです。どのようになるか?実は今日、見本が届いて、ひとり響めきました。なかなかいいかと思います。初冬には登場する予定です。どうぞご期待ください![営業ずっち☆]
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混沌ではなくアナーキー

ブログのタイトルは、MAUP刊行の書籍のサブタイトルです。なんのこと?と、とても興味が湧くサブタイトルだと思いませんか?誰のことだと思いますか?答えは、「ジョン・ケージ」です!著者の白石美雪先生がとても想いを込めて名付けられたことを思い出します。私、個人的にもとても気にいっているタイトルの一つです。さてさて、今年2012年にジョン・ケージは生誕100年を迎えます。MAUPが2009年に刊行した白石先生著の「ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー」がにわかに注目を浴びています。早くも秋田の書店さんで、フェア用の注文をいただきました。ありがとうございます!今年は記念イベントもあちこちで行われるそう...
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ファシリテーターと呼ばないで

『美術館のワークショップ 世田谷美術館25年間の軌跡』という本をクリスマス頃に刊行の予定でつくっています。編者は学芸員の髙橋直裕さん。1章ごとに、まずは髙橋さんが企画したワークショップについて書く、つぎにその企画に協力したアーティストや、あるいは当時、小学生としてそのワークショップに参加した人がさらに書いてゆく。こうして1つの章は、ふたりの著者で構成されています。〈Tokyoパノラマウォーク〉というワークショップは、美術館を出て「写真家と街を歩く」という企画です。「写真家の眼」を通してあらためて街をみてみようというのが狙い。飯田鉄さんが上野を案内するにあたって、自らの「写真家の眼」を意識するよ...
企画?つぶやき?

ハイシーズン

そろそろ幕開けというべきか・・・MAUPは土曜日・日曜日・祝日はお休みをいただいております。が、実際には仕事が詰まってくると「密かに」出社。今日は自分一人かな〜なんて思っていると、すでに部屋の鍵はあいており、先客がいたりします。電話もないし、それぞれが黙々と仕事(実際、はかどります)一方、通信教育課程の研究室はフル稼働。いつもより賑やかなくらいです。 本日土曜日のMAUPは、呑猫とハムコのふたり。呑猫は『版画』改訂版の組版、ハムコは12月に刊行予定の「世田谷美術館のワークショップ」の本文データの調整。世田谷美術館は25周年を機に、現在は改修工事のため休館中。その間に、学芸員の髙橋直裕さんに編者...