
浪曲・木馬亭
来年、音楽論の教科書を出します。目次案が手元にあるのですが、これまでにない、独自なアプローチで「音楽と文化」を多面的に捉えようという試みです。その中に「声」というテーマもあり、だからというわけではないのですが、友人と「能の謡いとか人形浄瑠璃の太夫とか、声の力ってすごいよね」という話をしていたところ、「浪曲もおもしろいよ」という話になりました。で、浅草の木馬亭へ行って来ました。雷門から仲見世を抜けて本堂の前で左に折れ、奥山門を出て参道へ。このあたりはかつて花街だったそうですが、しばらく行くと右手に木馬亭があります。この日は席亭の根岸京子さんが「第36回松尾芸能功労賞」を受賞されたお祝いの特別企画...