いぬ・ねこ・かえる

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ムサビ通信教育課程「2022年度 卒業制作作品集」来月刊行

エアコン・スイッチ・オンのシーズン到来。毎年この時期に手がけるのは、通信教育課程「卒制集」です。チラリと表紙をご披露しまーす。デザイナーは、卒業生の野呂麻美さん。今年もひととおり校正が完了し、いよいよ来週、入稿となります。あ、右上の美味しそうなものは、昨日のブログに登場した凹山人の故郷からの贈り物。贅沢な初夏の味覚です。本格的に暑くなる前に、ハムコは歯科大工事。かなり痛い治療を乗り越え(!)まだまだ先は長い。。。こうなると頼りになるのは長編小説ですね。物語に没頭すれば、痛みも凌げる(はず)というわけで、手はじめにミン・ジン・リー『パチンコ』。上下2巻、1900年代初頭から現在まで、かつての朝鮮...
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新緑

新緑の候、いかがお過ごしでしょうか。週末、体力づくりも兼ねて高尾山に初めて登ってみました。新緑満載🌳🌿鮮やかな自然を全身で感じ、エネルギーチャージ✨来週は新しい書籍とグッズ、同日にW納品。納品準備万端!(販売はちょっと先になります…)[総務:ピロイ]
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高橋正人先生の「構成」教育

「高橋正人」という名前を聞いて、ピンとくる人は残念ながら、とても少ない。。。「どんな人? 何の人?」とたいていは聞かれます。そういう時は、藤川喜也先生の「構成教育とデザイン 高橋正人氏へのインタビュー」を読んでね、とオススメしています。このインタビュー記事を読んで興味を持たれた方は、どうぞ9月をお楽しみに!白尾隆太郎先生が、ただいま『構成 高橋正人の遺した造形教育』を絶賛執筆中。先日、テスト印刷をしてみました。特色グレーとスミの2色です。じつに、綺麗に印刷されました。白尾先生と「すごい、感動的!」と舐めるように見てしまいました。というのは、、、高橋正人先生は「手描き(ハンドスキル)」の時代の人...
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『ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ』が第64回カタログ展で「左合ひとみ賞」と「部門賞 銀賞」をダブル受賞!

山田写真製版所さんから、『ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ』が「カタログ賞で審査員賞を受賞しました!」とコーフン気味なメールをいただいていたのですが、超繁忙期でもあり「なんのことだろう・・・」とすっかり忘れていたら、本日、立派な賞状が到着しました。す、すごいではないか!審査員である左合ひとみさんの講評には「図録部門にひけを取らない手応えを感じた今年のカタログ部門。私の個人賞はその中から「社会的にいかに意義があるか」を基準に選ばせていただいた。」とあります(写真の上はその目録)「カタログぢゃないもん」なんてスネ気味だったハムコ、わたくしが悪ぅございました。反省します。見る人は...
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さくらんぼの味

八百屋さんの奥から「さくらんぼ買って買って」と可愛らしい女の子の声が聞こえます。声はだんだん近づいてきて、ほとんど涙の懇願。「さくらんぼ買ってぇ、どんな味かわかんなくなっちゃったから、買って〜」なんと論理的なおねだり❣️いいぞ、座布団1枚、いや、2枚やっとくれ!なんて思ってたら、お母さんの姿が見えました。赤ちゃんを抱っこした若いお母さんは、まっすぐ前を見て、女の子の腕をしっかりつかんでスタスタと店を出ていってしまいました。母は強し。座布団の枚数なんぞ知る由もない。そのあと国分寺駅のコンコースを歩いていると、駅ビルに20メートルくらいの行列がはみ出ているのが見えました。みなさん手に手にカーネンシ...
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『DESIGN SCIENCE_01』を読む

深澤直人先生が「THEDESIGNSCIENCEFOUNDATION」を創設され、その機関誌である『DESIGNSCIENCE_01』を著者のお一人である向井知子先生からご恵贈いただきました。深澤先生が巻頭に書かれた「デザインを科学として捉えてみると、人々の自らの意識や興味の感覚器が立ち上がるのではないかと思った。」という短い一文に、この組織の成り立ちが込められています。ゴールデンウィーク後半は、この本を読んで過ごしました。正直に言うと、、、3日に奥多摩の倉戸山へ行き、その後は筋肉痛が癒えず、じっと読書してたんです。ほんの足慣らしのつもりで登ったんだけど、とんでもなく急峻でした(汗『ホスピタル...
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「さらば友よ!」『本の雑誌』2023年5月特大号を読む

連休満喫中の方も、フツーにお仕事の方も、いらっしゃることと存じます。ムサビ出版局は、暦どおりの営業でございます。タイトル「さらば友よ!」は目黒考二さんの追悼号。本名のほかに北上次郎、藤代三郎のペンネームで活躍された目黒さんは、ながらく本の雑誌社社長であり、書評家であり、作家であり、ギャンブラーであることはご存知のとおりですが、ある時期には、ムサビで非常勤講師を務めておられました。当時ハムコは研究室の助手として、目黒センセイに接していました。ある日、振られてしまって元気のない男子学生を相手に、自分が初恋の人「ようこちゃん」にいかに手酷く振られたかを滔々と語る目黒センセイを目の当たりして、ハムコは...
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『わからない彫刻 つくる編』を尻尾から読む春

怒涛の4月でありました。ようやく落ち着いて本を読めるようになり、楽しみにしていた『わからない彫刻 つくる編』を手に。迷わず最終章の「特色のある授業」から読みはじめます。ええ、わたくしは熱烈な伊藤誠ファンだからですわ。まずは「ダンボール」。3つの実作例が掲載されています。そのどれもが、え、これ、ダンボールなの?!と目を見張ってしまう。限られた条件で、どれだけの表現を「見出せるか」。ここでは表現の「見つけ方」が書かれています。「作り方」ではありません。でも、美大の授業って、全部そうなんですよね。基礎デの授業もおんなじだ!と発見しました。嘘だと思ったら『ホスピタルギャラリー』をみてね。(編集:ハムコ...
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入学式の翌日の桜

写真は4月4日のムサビ、右手が美術館、左手が7号館です。この八重桜、学内でもいちばん最後に咲くようで、まだこの状態。午前11時頃だったので、学生の皆さんはおそらくオリエンテーションの最中で、だーれもいません。今年の入学式は3日。桜吹雪のなか、さぞ華やかだったのでは。。。コロナもおさまり、本来の学園生活が戻ってくるのを祝福してくれているように感じます。打合せにいく先々で「いつ引っ越し?」と聞かれ、そのたびに「聞ぃこぉえーな〜い」と耳をふさぐハムコ。そうなんです、出版局は11月に鷹の台校にお引っ越しするんです。が、その前に、ミッションがありすぎて、引っ越しのことなんて考えていられないのが現状。だ、...
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始まりの季節

始まりの時期がいくつもある、というのはいいものです。お正月、春の始まりの立春、入学式とか新学期とか、春はいくつもの始まりの季節なのである。そして年度という区切り。2023年4月1日からは新しい年度だ。始まりがいくつもあってややこしいのだが、このややこしさがいいのだと年をとるとそんなふうにも思う。始まりの季節に、人々はおめでたい言葉を重ねます。たとえばお正月。お祝いのおせちを目の前にして、曰く、鯛はめでたい、カツオは勝魚、ブリは出世魚、海老はともに腰が曲がるまでの長寿を祝い、昆布はよろこぶ(関西ではこぶと言う)、レンコンは先の見通しがきくように、クワイは芽が出るからめでたい(鯛といっしょやん、ダ...