いぬ・ねこ・かえる

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ロシア音痴ですが

5月の大学出版部協会50周年記念講演で、亀山郁夫先生のお話を聞く機会があった。ドストエフスキーの新訳が大ベストセラー!と聞いても、どうもロシアものは苦手・・・(正直に言うと、登場人物の名前が覚えられない)しかし、その講演の中で「こんど新潮文庫から『偏愛記』が出ます。これはぼくの一番好きな本で、以前に日経新聞出版から刊行されたのが文庫になるのです」という言葉がのこっており、先日、ついに本屋で購入。(立ち読みしてみて、これなら読めそう!と思った)買うときにレジに並んでいて、やはり買うまいかとちょっと躊躇したのは、そのカバーのせいである。蝋人形のドストエフスキーが、くらーい顔で手前にいる。じつに、辛...
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トックリヤシ、元気に太ってます。

 うちの研究室のグッピーのスタッフは、このブログで紹介したことがあるんですが、最大級は入口廊下のトックリヤシさんです。 建築史のH先生(現在名誉教授)が廊下でかわいがっていた植物ですが、なんとなく私が水やりをしていたら、ご定年の退職時に「水やりは下のお皿にすると効率的」と仰って、私の研究室に所属替えとなりました。 たしかに、以前は土に水をあげていたのですが、トックリヤシの特性としてどんどんと土辺りの幹と太り、1年前にはついに植木鉢をめりめりと破りました。そんなわけで現在は鉢皿から水を吸っています。 この植物は無口で、花が咲くわけでもないのですが、すこしづつ太っていく姿を見て、うーん、うちの研究...
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兵馬俑はすごかった

友人からメールありき。件名「兵馬俑はすごかった」ああ、中国へ行っていたのか、と思いながらメールをひらくと「暑くなってきたからビールを呑みに行こう」というお誘いだった(暑い寒いも、実は関係ない)土産話が面白そうだとさっそく会ってみると、兵馬俑に行き着くまでがいかに遠く大変な道のりだったか、その苦労話に終始し、さいごに一言「やっぱり兵馬俑はすごかったよ」で、話は終わってしまった。こちらも「ふーん」と言ってビールを呑んだ。その直後、田辺聖子『主婦の休暇』(文春文庫2013年)「兵馬俑の男たち」をたまたま読んだ。これは大阪城築城400年まつり(1983年)で特別展示された11体の兵馬俑を見たおセイさん...
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クマの祟り

どうも腰が痛い。。。すごく痛いわけではないけれど、アブナイ。ひどく痛くなる前兆というか、身体の蝶番がうまく噛み合っていないかんじ。8年前に歩行が困難なほどの腰痛に見舞われて以来、これは恐怖である。今回は原因がわからない。おかしい、何か原因があるはず・・・ハッ?! 椅子かもしれない。いや、正確にいうと、椅子に置くクッションだ。8年前の壮絶な腰痛体験してから、職場の椅子の背に小さなクッションを置いていた。腰痛に良いと教えられたからだ。クマちゃん柄の黄色いクッションは、それはそれは、見る人が驚くほど趣味の悪い物で、どうして我が家にあったのかも思い出せない。が、趣味の問題より腰痛対策!その効用は計りし...
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育っています

先月のヒキガエル君の写真が編集部的では不評でした。カエルの平面や立体の作品は好きでも、リアルなカエルはダメって人もいるんですね。犬猫だとアップでいいのに、カエルはアップの写真が禁止だそうです。そういえば、『ワークショップ実践研究』のリアルひきがえる写真は小さくなっていて、『造形ワークショップを支える』の表紙のカエルはリアルじゃないですね。さて、そのヒキガエルのみなさんが出産したタマゴから無事にオタマジャクシがかえって、元気に成長中。編集的に、オタマジャクシ写真はどうかな。とってもにこやかで、いい子たちです。むさびキャンパスで無事にカエルになってほしいです。[ケロT取締役]
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GW

GW真っ只中。皆様、いかがお過ごしでしょうか。GW前半だった先週末は、大阪に行って来ました。(…って、思いのほか、とんぼ返りとなってしまい、お土産のひとつもなくてごめんなさいっ!!)研究室スタッフ時代の、古美術研究旅行(略して古美研)以来の大阪でした。大阪って、エスカレーター乗る時、右側に立つんですね。急ぐ人が左側を通る。東京と逆で、一瞬、鏡の中にいるみたいな感覚になりました。ソウルもそうで、右側に立つうえに車は左ハンドルだから、更にそれを感じます。しかも、大阪のエスカレーターって、東京より1.5倍早くないですか?ソウルは東京の2倍早い‼…あくまでピロイの体感速度ですが…自分の周りの状況や環境...
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春の上野

今朝、打ち合わせのために上野の博物館へ。うららかな春の平日、ありんこの行列のようにお揃いの帽子をかぶった小学生がゾロゾロ・・・遠足である。どうやら動物園に向かっているらしい。ふだん上野の美術館・博物館に行くのは週末に決まっているハムコにはめずらしい光景!むっつり不機嫌な子もいれば、何が楽しいのかクスクス笑っている子もいる。懐かしいような行列である。広場にさしかかると、ハムコよりも若い先生が「ここはちょっと騒いでもいいです!」と子どもたちに大きな声で言った。うわぁ、そんなことまでわざわざ指示するんだ!?とギョッとしたのだけれど、子どもたちは先生の言うことなんかぜんぜん聞いちゃいなくて、その態度を...
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おめざめ

鷹の台キャンパスでは、暖かい風が吹いた3月13日が本年の一斉産卵日でした。夕方にはヒキガエルのみなさんが大行進をして池に集まりました。ムサビでは例年2月ぐらいの暖かい日にすこし目覚めて、3月に何カ所かの池に集まるのですが、今年は少し早めでした。産卵が終わるとまた各所に戻っていきます。ヒキガエルは池ではなく草むらで生活します。本当に不思議です。同じ時に集まるといっても、お寝坊さんもいるみたいで、一匹だけ翌14日に池にいる子がいました。記念に写真をお願いしましたが、まだ眠いようです。池にもどりましたが、お友達はやってくるでしょうか。その後も水温が高いので無事に卵は無事に細胞分裂しています。がんばれ...
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校正17センチ

3月はいくつか新刊が出まして、乞うご期待です。そのうち、某608頁のテキストの校正です。積み上げて17センチです。A3サイズなのですがわかりにくいので、比較のためカエルが鎮座ましましています。校正って大変なのですよね。著者はもちろん大変でしょうが、編集者や外部校正者といった本作り、文章作りのプロに加えて、内容や表現などを専門家にもチェックしてもらったりもします。この本の場合は博士2名、修士1名、当該分野の免許所持者2名と合計5名もの専門家に、コメントや校正を著者からお願いしました。写真はその方々から戻された校正です。それでも最後まで誤植が出ますから、本当に大変です。608頁は出版局の頁数ランキ...
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猫の恋

二月の季語に「猫の恋」があるそうです。そういえば春先の寒い時期に、早いときは12月あたりから猫は夜になるとうにゃうにゃと大変だと思い、ここしばらく猫の恋の声を聞いていないことに気づきます。『石元泰博——写真という思考』を制作していたとき、最終校正の赤字を入れながら猫の恋の声を聞き「そうか猫も忙しいか」と思ったことを覚えてます。刊行が2010年5月なので、多分2010年1月か2月頃のことのはず。まぁ、あれからあまりにもとんでもないことがあり、猫も恋どころではないのかな。猫が生きづらい世は人にだって生きづらいよ。しーんとした深夜に思います。あいかわらず寒さは厳しいのですが、花芽はどんどん育っていま...