ロシア音痴ですが
5月の大学出版部協会50周年記念講演で、亀山郁夫先生のお話を聞く機会があった。ドストエフスキーの新訳が大ベストセラー!と聞いても、どうもロシアものは苦手・・・(正直に言うと、登場人物の名前が覚えられない)しかし、その講演の中で「こんど新潮文庫から『偏愛記』が出ます。これはぼくの一番好きな本で、以前に日経新聞出版から刊行されたのが文庫になるのです」という言葉がのこっており、先日、ついに本屋で購入。(立ち読みしてみて、これなら読めそう!と思った)買うときにレジに並んでいて、やはり買うまいかとちょっと躊躇したのは、そのカバーのせいである。蝋人形のドストエフスキーが、くらーい顔で手前にいる。じつに、辛...