耳寄りなお話

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その舟を漕いでゆけ

ムサビ12号館前の広場に帆船が二隻。かの関野吉晴が「黒潮カヌープロジェクト」で制作し、航海した舟が無造作に置かれている。「かの」とは、「あのグレートジャーニー」という意味だけれど、今までの旅と違っている点は、初めて関野先生がムサビの学生をふたりクルーに迎えて、一緒に旅をしたことだ。(関野先生はムサビで人類学を担当しています)「若いときは一人旅をしたほうがいいよ」と学生にいつも諭していた関野さんが、どうして???今回の旅は、舟を造るところからはじまる。しかも、舟をつくる道具(斧やらノミやら)から自分たちの手でつくりだそうという壮大な計画。縄を撚るなんて当たり前、製鉄まで踏み込んでしまう。こうした...
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おすすめ展覧会! その2

大きい被害もあったようですが、台風はとりあえず日本から離れていってくれたのかな?。東京は午後から晴れました。昨日のずっち☆に倣い、展覧会情報をふたつ。堀藍展(ギャラリーなつか銀座/東京)2011年7月25日(月)—8月6日(土)日曜休廊11:30a.m—7:00p.m(最終日5:00p.m)しおりのイラストやら何やらで出版局もお世話になっている、堀さんの個展が25日(月)から。日常の一コマを、クスッとさせる独特のユーモアを交えた銅版画で表現。ただおかしいだけでは終わらない、社会派の一面もあり。最近は立体も手掛けていますが、今回も並ぶのかな?コイズミアヤ展(ギャラリー椿京橋/東京)2011年7月...
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おすすめの展覧会!田中功起さん編

最近、いろいろありまして、ほんとに残念なのですが、休日もブックフェアやら、私用やらで展覧会もなかなか行けません。いや、実は洗濯物もしていなく汚れ物が天高く積もっていくばかりです。(フケツと言わないで〜)しかし、MAUP総務担当であり、展覧会マニア(!)のテリー隊長が、もっと展覧会のこと書いたら〜というお達しがありましたので、面白そう、行きたいな!という情報のみですが、ご紹介いたします。MAUPにとてもなじみの深く海外でも国内でもバリバリご活躍なさっている美術作家の田中功起さんのトークと展覧会の情報。ComosTV イメージの思考:第3回「観察と狼狽と行動」スピーカー:田中功起x粟田大輔x藤井光...
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3冠? 4冠?

本日より立川ルミネのオリオン書房にて「あなたも美大生 ムサビ体験入学フェア」開幕!!  すんごく素敵になってます。みなさまぜひお立ち寄りください。ところで。時系列が前後しますが、昨年ヒューストン美術館(Houston:MuseumofFineArts)で石元泰博さんが撮影した桂離宮の展覧会がありました。その展覧会と図録が2011ALFREDH.BARRJR.AWARDを授賞したというニュースが飛び込んできました。展示企画は中森康文さんです。   アルフレッド・バーJr.は、ニューヨーク現代美術館の初代ディレクターで、多くの画期的な展覧会を企画しました。いまや現代美術の殿堂となったMoMAの礎を...
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Stay Strong! Japan

デザイナーの寺井恵司さんが、友人でありプログラマーでもある濱勝巳さんと東日本大震災復興応援プロジェクトを立ち上げ、iTunesStoreにアップロードされています。StayStrong!Japan国内外80名(組)以上のアーティストの画像とコメントをスライドショー化したドネーション・ウェアです。ぜひご覧ください。静かな音楽とともに、80名のアーティストの作品や言葉が画面に淡々と流れます。大きな声で元気いっぱいにエールを送るのもすばらしいことです。少し時間が経って、こんなふうに静かに力強い言葉が届くと、静かに深く、さまざまなことを思う。3月11日の震災と、今日に続きさらにずっと先まで続いていく復...
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お役にたてますように

13日のハムコのMAUP日記でご紹介した東日本大震災の復興支援をお知らせできるようになりました。本日、MAUPのWebサイトに詳細をアップしました。書影撮影担当は、凹山人です。MAUP日記のみならず、次のサイトもぜひご覧ください。●文部科学賞 東日本大震災 子どもの学び支援ポータルサイト●武蔵野美術大学出版局 支援の提案情報掲載ページ●武蔵野美術大学出版局 Webサイト被災地の皆様方のお役にたてるといいな。[制作:呑猫]
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ドボTを着て、ドボク・サミットを読もう!

2009年に刊行しました「ドボク・サミット」。ジュンク堂書店さんの月刊PR誌「書標」(2010年11号)で<土木系写真集の魅力が一冊に収斂されている>と紹介されました。そして同じくジュンク堂書店さんのWEBサイト「ほんのしるべ」のなかの特集、[橋からはじまるドボク系ブックガイド]でもがっつりご紹介いただいています。このように紹介されるとまたまた読み返したくなってきます。しみじみ寄藤文平さんの装幀もかっこよいです。そして、残りほんのわずか!本当に貴重なドボク・サミットTシャツ販売中です。税込 3,150円S(レディースサイズ肩幅約42センチ・着丈約65センチ)M(メンズサイズ肩幅約46センチ・着...
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祝! 東京大学出版会さん創立60周年

MAUPも加盟している大学出版部協会をリードしとてもお世話になっている東京大学出版会さんが、昨日創立60周年を迎えられたそうです。おめでとうございます。今日の朝日新聞には、60周年を記念して一面広告が!(西日本は3月3日掲載だそうです)東京大学出版会の生みの親、南原繁先生の顔写真を大きく掲げ、そして大ベストセラーの数々のタイトルで構成されています。ちなみに、我らがMAUPも今年2月株式会社武蔵野美術大学出版局に商号を変更してから祝!10周年なんです。おととしくらいから「ウラ10周年誌」として、たのしい記念誌をつくろうと計画していますが、いまだ計画のまま。……ですが、今日の東大出版会さんの一面広...
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本の知と美の領域

昨日は「本の知と美の領域 白井敬尚の仕事」オープニング。場所は、銀座松屋7階のデザインギャラリー1953。designcommittee.jp/information/2011/6731953-vol1---.htmlムサビ80年記念誌、板垣鷹穂『建築』は、白井先生のアートディレクションです。白井先生の仕事を一言で表現するならば・・・「端正なデザイン」ということばが最初に浮かんできます。無駄なものを削ぎ落とし、テキストそのものがもつ意味をもっともよく伝わる「かたち=本」に整える。当たり前でしょう、と云われそうですが、この当たり前のことが、実はなかなかできない。そう、当たり前で普通のことは、あま...
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はなさんかじじい!

だじゃれが好きである。べつに威張ることではないが、大好きである。気がきいているとか、スマートだとか、そういうことは求めない。むしろ、限りなくオヤジギャグに近いような。がはははと笑える駄じゃれが大好きだ。そんな私の心を鷲づかみにしたのが「はなさんかじじい!」でした。それは昨日のこと。日経新聞の文化欄に、笑刻家って誰じゃれ?—という記事が。笑刻家・岩崎祐司さんと、岩崎さんの作品を紹介した記事でした。言葉と作品のベストマッチと言いますか、ミスマッチと言いますか、いいです。静岡県焼津市でアトリエくすくすを主催されているそうです。ホームページにはいろんな作品が紹介されています。仕事中にぐふぐふ笑っていて...