桜の話

わたしも待ってた萌黄の手帳。早速使ってます。萌黄色がすごくいい。春の色ですからね。今日は冷たい雨ですが。

今年の桜は遅いかもしれないです。
例年、井の頭公園は3月末から4月上旬にすごい騒ぎで、いちど、寝ないで始発電車が吉祥寺に着く前に井の頭公園に行ったのですが、すでに人がいた。かなりいた。
寝袋抱えて場所取りしてました。春先の池のそばで一晩越したらどんなに体が冷えることか…。おばはんにはできません。

井の頭公園の近くに代々住んでいる人がいて、その人が言うには、今の桜は戦後に植えられたものだとか。その前にも桜はありましたが、戦後すぐ、ほとんどが棺桶用の木材として伐採されたそうです。木が足りなかったそうです。

それから80年。井の頭公園の桜も年を取りました。池に向かって咲く桜の姿は見事ですが、幹には布を巻いた木が多く、それが包帯を巻いた老兵とか、傷だらけの龍が水を飲んでいる姿に見えることがあります。
布を巻いてはいないけれど、樹皮に出来た瘤、これも樹の病気の一種と聞きました。


これは菌類が住みついた幹。ひこばえもたくさん出ている。樹木が弱っている証拠だと聞きました。どちらもかいぼりの時に撮りました。
年老いて満開の花をつける桜を見る度に、
今年も咲いてくれてありがとね、と思うのでした。

編集t:eeh

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