スマートな別れかた

先週末あたりから、どうも熱っぽい。

久しぶりに体温計をひっぱり出してみると

ついに壊れたか? 電池がないのかな?

もう20年くらい使っているような気がする。。。

そうだ、この際、柴田先生の体温計を買おう!

噂に聞いていた「けんおんくん」、たしかに

とても使いやすい。つい、はかりたくなる。

うれしくなって1時間おきにはかってみるが、

高熱ではない。

が、月曜日、声が出なくなった。

むりやり話すと、頑張っているオカマみた〜い。

出勤前、吉祥寺駅近くのA病院に寄る。

女医「ノド風邪ですね。ノドの炎症を抑える薬と、

うがい薬も出しますか?」

ハム「はい。トローチも処方していただけますか?」

女医「どれくらい?」

ハム「一日にどれくらいとるものでしょうか?」

女医「常識の範囲で」

ハム「・・・・・・」

女医「1シート12個だけど」

ハム「・・・・・・・・」

女医「じゃあ、三日分くらいね」

「常識の範囲で」ってどういうことよ。

あなた(医師)の常識は、万人の常識ではない、

という議論に、いつもならば発展するところだが、

声が出づらいってこともあって、

診察室を無言でおとなしく出るハムコ。

「少し締切をのばしていただけませんか?」と

著者から懇願のメールをもらうことがある。

「ええ、いいですよ。常識の範囲で」って返事したら、

ぜ〜ったいに、御原稿は来ないだろう。

「常識の範囲で」って、編集者が聞くと、

体裁のいい、お別れの言葉にしか聞こえないんですけど。

[編集:ハムコ]

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