9月11日発売 Kindle: Nihonga for Beginners

来週の金曜日、英語版の日本画入門書 Nihonga for Beginnersがいよいよ発売!
これは2002年に刊行された『日本画 表現と技法』の抄訳です。
『日本画 表現と技法』は、造形学部通信教育課程の発足に合わせて刊行され、この秋には第6刷が納品となるロングセラー。
もともとが独学のための入門書なので、初めて日本画に触れる外国人の方にもわかりやすく、親切なつくりになっています。
英語版では、和紙に百合を描く、絹地にカボチャを描く、墨一色で花菖蒲を描く、3つの基本レッスンを掲載。
チューブからパレットに絵具を出せば、すぐにそのまま描ける油絵とは違い、日本画は用材には特徴があり、膠(にかわ)を煮たり、胡粉(ごふん)を溶いたり、礬水(どうさ)を引いたり、まるで理科実験のような下準備が必要です。
こうした下準備については、巻末の「基本的な技法」にまとめてあります。

英語版は、内田あぐり先生の悲願であり(書き下ろしの「あとがき」を是非ぜひご覧ください)、日本画学科研究室に全面的にご協力いただきました。翻訳は小川紀久子さん。
紙媒体での発売はなく、Kindle版のみ、しかも英語版というのは、弊社では初めての試みです。
英語圏の読者だけではなく、日本画を制作する人が、ご自身の制作を英語で表現するための技法書としても、ご活用いただけると思います。
(編集:ハムコ)

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