今日思うこと

8月15日。67回目の終戦の日。
昨日テレビで、第二次大戦中、戦地で飢えに苦しみ食糧を探すために部隊を離脱した兵士がつかまり、特設の軍法会議の判決により銃殺されたことを取り上げた番組を見ました。本来禁固刑程度であったものが何故死刑にされたのかということが、残された記録や当時のことを知る人たちの証言によって明らかにされていました。この事実自体やりきれないものですが、番組の終わりで、このような形で亡くなった方達の遺族は、あきらかに冤罪であるのにもかかわらず記録上は犯罪を犯し処刑されたというままで、他のいわゆる名誉の戦死者、負傷者の遺族が受けている援護(給付金支給)の対象外になっているという事実を知りました。
また、これもしばらく前のテレビですが、水俣病患者の救済についての番組では、救済対象エリアが指定されており、明らかに水俣病の症状があり医師も水俣病の診断をくだしているにもかかわらず、エリアからはずれている場所に暮らしているため救済されない方が大勢いらっしゃることを知りました。
これらのことを知って思うのは、昨年の原発事故の被災者の方々のことです。国や東電による本格的な補償、賠償はこれからなのでしょうが、先に上げたことと同じような目に遭う方が大勢でてくるはずです。
これらのことを一緒くたにするのもどうかとは思いますが、このとにかく杓子定規なやりかた、なんとかならないものでしょうか。もう少し、人間味のある対応ができないものなのでしょうか。ま、いまの国民そっちのけの政治の動きなどを見ていると、到底期待はできない感じですが……。
戦後67年もかけてつくってきたものがこれかと思うと、この先、何十年かけてもそう変わらないのかなという気がして、何とも暗い気持になります。
先頃閉幕したオリンピックでは多くの場面で、やるじゃん日本! と感じさせてもらいました。
一方で、その日本に多くの疑問符を付けざるを得ない現実。
自分に何ができるとも思いませんが(特にひとりでは)、決して他人まかせではなくしっかり考えていきたいと思います。

(編集:凹山人)

コメント

  1. 竹中英俊 より:

    丁寧に読ませていただきました。

  2. 凹山人 より:

    恐縮です。