まだ間に合う展覧会情報

東京地方は今晩から明日にかけて雪になる可能性大との予報。外は冷たい雨が降り始めています。

今日ご紹介する展覧会は、町田市立国際版画美術館で開催中の「版画の彩展2013 第38回全国大学版画展」。

大学や専門学校などで版画を学ぶ者にとっては、この時期の風物詩的な展覧会。全国の学校から力の入った作品が集まる、ある意味、晴れの舞台です。一人一人あるいは一校ごとの違いはもちろん、地方ごとの傾向なども見えて、とても興味深いです。単純に数多くの作品の中から好みの作品、作家を見つけるのも楽しいですよ。未来の巨匠がいるかもしれません。

エントランスでは学生の小作品を一律1000円で販売しているので、もしかしたら展覧会を見て気に入った作家の作品が手に入ってしまうかもしれません。これは、売り上げの半分を町田市の施設に寄付するチャリティー版画販売であり、本展と並んで人気の企画です。初日は、この販売目当てで開館前から行列ができるんですよ。

会場の町田市立国際版画美術館は1987年の開館ですから、もう四半世紀以上にわたり、世界的に見ても珍しい版画に特化したコレクション、展覧会を行ってきた美術館です。展覧会場意外に版画工房が併設されていて、希望者が版画制作を行えるようになっています。年間を通して開催される、各種の講座も抽選になるほど人気のようです。派手さはありませんが、なかなかよい展覧会を開催されるので、版画好きという方以外も要チェックです。

会期ももうだいぶ過ぎて残りわずかになってしまってからのご紹介になりましたが、次の連休中も開館していますので是非足をお運びください。

(編集:凹山人)

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