必然的にばらばらなものが生まれてくる
七夕に入稿しました。現代美術アーティスト田中功起さんの『必然的にばらばらなものが生まれてくる』という本です。田中さんは第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2013)の日本館展示「抽象的に話すことー不確かなものの共有とコレクティブアクト」で特別表彰を受賞しました。この賞の受賞は日本人としては初めてです。田中さんが作家として始めて個展を開いたのは2000年ですが、この本では1998年から2013年までの作品と、さまざまな媒体で発表したテキストを現代から過去へ、年代順に編んでいます。巻頭に、日本館のキュレーターの蔵屋美香さんと、映像作家・美術家であり日本館のドキュメンタリー映像を撮影した藤井...