末摘花

8月20日、武蔵野美術大学美術館1階の美術館ホールで、美術館・図書館グランドオープン5周年記念公演と題して 詩劇「花はくれない」が上演されます。
[8月20日土曜日13時30分〜15時。入場無料]

紅花(べにばな)と紅花染め工程を奥底のイメージとして
(と言っちゃうとなんなんですが、上演資料にはとても官能的でゆらゆら立ち上る蒸気のような言葉が並んでいて、ミステリアスなかんじです)、
明治11年に山形を訪れた探検家イザベラ・バードや松尾芭蕉など、山形ゆかりの人が重層的に登場します。

衣装や舞台装置には紅花染めの布がふんだんに使われて、いわば紅花の物語と布が、幻のような登場人物を紡いでいくわけです。

紅花はアザミに似た花容で、群れて咲いても、切り花として花屋さんで売られても、いずれも素朴で愛らしいのですが、
だけど、ひっそりと刃を隠しているような得体の知れなさもあり(とげとげしてるからだろうか)、わりと好きな花です。

ところで、紅花は古名を末摘花と言うそうです。ということは、源氏物語に出てくる鼻の赤い常陸宮の姫君「末摘花」の名は紅花由来だったんですね。いま知りました。

編集:t:eeh

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