かっこいいわけ

Dresstudy35号掲載のインタヴュー「来るべき未来のマザー」で津村耕佑先生が、自身のブランドの中でメモリアルな性格を持つのはFINALHOMEとMOTHERだと語っておられます。

FINALHOMEは究極の家というコンセプトを持つナイロン素材のコートで、ポケットが44個もあります。このポケットは裏地と表地の隙間(空間)をポケットと見立てたもので、その構造そのものがFINALHOMEの基軸なのですが、夢も希望も異議申し立てもポケットに詰め込んで生きてくぜ、みたいな颯爽としたかっこよいコートです。

ママコートのMOTHERもナイロン素材のコートで、お母さんが、抱っこした赤ちゃんと自分を包むようにして着るコートだから優しいイメージはありつつも、なんというか毅然としたイメージがあります。

メモリアルなものと考えたときに、津村先生はドレスという発想にはならなくて、ナイロン製のウェアに行くのだそうです。なぜナイロンなのか。気になります。

FINALHOMEもMOTHERも毅然としたところがすごくいいなと思います。意思に満ちた服だなと思うんです。
素敵だなとか、かっこいいなとか、そう思うわけはどこにあるのだろうか、と思っていたところ、

BSで、広大な敷地に鶏や豚を放し飼いで育てている農場で、羽の色がつやつやの鶏が空に向かって大声で「コケコッコー!!」って雄叫びを挙げるシーンをたまたま目にしました。
短い2本の脚で大地を踏みしめ、空に向かって、素晴らしく力強い目で、挑みかかるように叫んだその姿を見て、
えーっ鶏かっこいいんですけど、と不覚にも感動してしまいました。

思うに、生命力と意思に溢れた生き物が、衒いなくストレートに何かを表明する姿がかっこよく思えるんじゃないかなと考えました。

編集t:eeh

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