やめよう自慢

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みる・かぐ・さわる

「図書新聞」3月1日に「共にヨーロッパ留学体験をもつ彫刻家父子の往復書簡」と題して、松本夏樹先生が『保田龍門・保田春彦往復書簡1958-1965』紹介を書いてくださった。サブタイトル「西欧近代との邂逅という『大きな物語り』が父子二代の内に個的に再現される」がその内容をぴたりと言い得ている。松本夏樹先生は龍門先生ご長女の子息、つまり孫である。おじいちゃん子であった夏樹先生は、今や映像文化史の研究者であるが、おじいちゃんのアトリエで過ごした幼少期をそのアトリエの「匂い」で懐かしむ。さらには、塑造原型に巻くシュロ縄や油粘土の手触りを思い出すのだという。そして「今でも彫刻作品をみるとつい手を触れたくな...
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芸術新潮 2月号 130ページ

気がつくと、よそのお宅の庭の水仙は花盛りを通り過ぎているというのに、うちのはようやく6センチくらいになったばかり。もちろんまだまだ蕾もみえない。お正月早々に芽が出て大喜びしたのだけれど。。。先日、とつぜん『芸術新潮』2月号が送られてきた。もしや・・・とうしろのほうからページを繰ると『保田龍門保田春彦往復書簡1958-1965』がきれいな書影入りで紹介されています!しかも、コンパクトな記事には的確な引用がなされ、「比類ない読後感をのこす」。本書は注文扱いのため、書店で平積みになるところを見ることがなく、「世に出た」実感が薄いのでした。やっと(本ができた!)嬉しくなってきました。[編集:ハムコ]
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2013年、ダーウィンルームの第5位!

朝日新聞の朝刊を読んでいたら「今年を読む 来年を読む」という広告記事があった。なになに「ダーウィンルーム書店体験記」ですと。フジモトマサルさんのコラムにあるように、下北沢のダーウィンルームは、不思議な本屋さん。なんと「2013年ダーウィンルームのおすすめ5冊」の第5位に『海のグレートジャーニーと若者たち』が!うれしい年末、はかどる仕事。[編集:ハムコ]
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父・保田龍門:子・保田春彦

「書簡集なんて売れないよ」と周囲には言われ、そうですよねぇ・・・と思いつつ、この父子の書簡を読み出すと・・・やめられないんですねぇ。。。父・龍門、1891(明治24)年生まれ、東京美術学校(西洋画科)に学び、1921年にパリ、グランド・ショミエールでブールデルに師事。ふーん、そんな時代に美術学校に通って、さらに洋行したお坊ちゃま君なのね、と思ったら大間違い。龍門は農家の出身。「目に一丁字ない」母親を大切に、母性愛を終生のモチーフとした。油絵も描けば彫刻もつくる。ブールデルを師とした龍門は、もちろん具象の人。その父が67歳の時に、28歳の息子がパリに留学、同じ研究所でザッキンに師事する。何を食べ...
ひとりごと

ハシバミと冬の訪れ

今日は暦のうえで立冬だそうです。「秋が来た〜秋が来た〜」と唄っていたら、それどころではない!冬ですよ!冬!(編集者たちの心を凍らせる言葉)昨日の編集t:eehのブログ追記にもありましたが、制作担当の呑猫の御母様が、新潟から沢山のお野菜と果物、そして珍しいハシバミの実をMAUPに送ってくださいました!ハシバミは「榛」と書くそうです。栗ともドングリとも違う外見。とてもとても小さな実です。私は初めて見ました。t:eehと凹山人は、「榛色(はしばみいろ)とは、このことか!」と知っていました。日本の伝統的色名のひとつだそうです。しかし、西欧だと“瞳”の色のたとえとしても使われるようです。私は初めて知りま...
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『保田龍門・保田春彦往復書簡 1958-1965』束見本

構想から何年たっていることやら・・・反省しつつ、ようやくこの大著が秋に刊行されることになりました!「束見本(つかみほん)」とは、書籍の「ボリューム模型」のようなもので、実際の資材で、中身の印刷はない状態で作ります。A4判、糸かがり、512頁。どーん。 下にあるのは特装本のパンフレット。(今回は、特装本と市販本の2種類を発売します)思ったほど重くないわぁ(これなら読める!)測ってみると1703グラム。うふふ。図書印刷の担当者○谷さんが、2冊も抱えて来てくれた。(いつも重い物をありがとう)まずは安心したものの、見返しの特殊な用紙が少し薄すぎるらしい。困った。斤量(紙の厚み)の種類がない特殊な用紙な...
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五十直前の手習い

パソコンをはじめて買ったころは、インターネットという言葉も一般的ではなく、電話経由のパソコン通信が「がー」って音を出してから始まる時期でした。ずいぶんと熱中しましたが、20年ほど遠ざかっていました。だからウェッブというのは、若い人たちやお金を支払った業者さんがしてくれるものって思っていたんです(古老談)。ところが関わっている、とある日本の教育の歴史の学会で、ウェブページがないことが問題になり(私なみに前時代的)、1か月で私が立ち上げる羽目になって、がんばって勉強しました。びっくりしたのは、すごく簡単になったのですねえ。プログラムみたな勉強をしないでも、できる時代なのですね。フォートランのプログ...
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関野吉晴=探検家<教育者?

「関野吉晴」といえば、「人類はどこからきのか?」「日本人はどこからきたのか?」を追究してやまない探検家である。その記録は、写真集になり、ドキュメンタリーにもなり、今なら科学博物館の「グレートジャーニー 人類の旅」でその全貌をたどることができる。彼が探検家であり、医者であることはよく知られている。でもね、じつはムサビのセンセイなのである。教養文化研究室に所属する、文化人類学の教授なのである。「なのである」って、エラソー(だって、自慢したいもん)ムサビには、宮本常一先生がいらした。そのせいなのか、よーく見て、よーく歩く、という伝統があるように思う。これは不思議なことだ。美術家でもないセンセイの薫陶...
MAUPのヒミツ

うな

かれこれ10年以上MAUPにいたら、台車さばきが相当うまくなってまして…ぶっちゃけますが、誰にも見せる気はありませんが、ご近所の人がいない時は、台車を、キックボードのように乗って運んでいます。段差を通る時のテコ的感覚もバッチリ身につきまして…昔、‘ローラースルーGOGO’という名前の、後ろのペダルを踏むと走る、キックボードの‘元祖’のような乗り物がありましたね。今、冷静にこの名前を見たら、めっちゃかわいい!ネーミングのインパクトって大事だと、改めて思います。(好き嫌い分かれるとこでもありますが、私は好きです)そんな、台車さばきに自信があるという、プチ自慢でした。〈おまけ〉MAUPでは、毎年3月...
イベントのお知らせ

祝! ムサビ卒業!

本日3月19日は武蔵野美術大学の卒業式でした。卒業されたみなさま、おめでとうございます。これからのご多幸をこころからお祈りしています。そんなか、大学関係者に配られるお弁当が出版局にも届きました。ありがたくいただきました。ごちそうさまでした。そして、ケロT取締役から、これはもしやホワイトデーのお返しでしょうか、愛情たっぷりバケツプリンが届きました。「こんな食べられないよ〜」といいながらおかわりした編集:t:eehと「おなか壊しちゃう」といいながらおかわりしたワタクシでした。(制作:呑猫の分が無くてごめんなさい。きっと恨んでいることでしょう…)ごちそうさまでした!そんななか、3月16日の編集:凹山...