造形ワークショップ関連の新刊と立川駅西地下道アートプロジェクト

考えてみると「造形ワークショップ」など言葉を主タイトルに使っていないのです
が、ファシリテーションの技法総合学習とアートがみなさまにお届けするべ
く、納品されました。これから取次さんへ、書店さんへとうごく日数がありますから、
どうか店頭に並ぶまでお待ちください!(3月12日発売予定です)

新刊! 新刊!

 『総合学習とアート』は、教職課程の「美術と福祉」の講師陣が執筆しています。
子どもたちが自ら考えて行動する「総合的な学習の時間」は、新しい学習指導要領の
アクティブ・ラーニングの最先端と考えられているわけですが、武蔵野美術大学では
アートと社会福祉をつなぐプログラムを推進してきました。この成果をもとにして、
「総合的な学習の時間」の歴史と理念、技法、課題などを論じています。徹底的に
美術教育との関係を意識しているのが特徴ですが、実は他教科の教員も総合学習で
は「ものづくり」や「表現」を指導することになります。ですから、美術教育の
入門書だけではなく、視野を広げようとしている美術教育以外の現職教員の方々
にも読んでほしいですね。本学では、通学課程と通信教育課程の「総合的な学習の
時間の指導法」で教科書となります。実践的な「美術と福祉」という本学の教職
課程のゼミでもこの教科書を使って総合学習の理論と歴史、さらに学習計画や評
価の仕方までを学んでいきます。

それと同じことが言いたいのが、『ファシリテーションの技法』です。本書は、
既刊書である造形ワークショップを支えるを前提にして、新たに構想された
ものですが、内容も体裁も完全に新しいものです。本学の教科書では初の試み
ですが、各章の冒頭に「要約」と「キーワード」が載っています。さらに章末
には授業の質疑応答や課題解説に関連するような、「Q&A」「練習問題」「参考
手法」「参考資料」がまとめられています。この各章末の資料は、実施に本学の
授業「ワークショップ実践研究Ⅰ」や免許状更新講習選択必修領域で行われた
授業内のやりとりや課題から作られています。つまり、美大生や現職美術教員
が「これが疑問だ、わからない」「これなら面白いのに」と教室で教員とやり取り
した内容なのです。

ムサビの通学課程の「ワークショップ実践研究Ⅰ」では、この2年間で、
齋藤啓子教授が中心となった立川駅西地下道アートプロジェクトが進行
しています。武蔵美の学生と立川市の方々(市役所、アール・ブリュット作家、
市民団体、学校などなど)が連携する企画です。このプロジェクトに関連し
た授業内課題や様子も、この『ファシリテーションの技法』には多く掲載さ
れています。

2019年2月24日の立川駅西地下道(通行する市民、壁画制作準備を始める
ムサビ関係者、壁画制作中の歩行を整理する立川市シルバースタッフの警備員さ
んなども映り込んでいます)

アール・ブリュット作品の特製シートを窓にして、市民公募の車両デザイン
がいっしょになった、車両の壁画

この、プロジェクトについては、立川市の行事やオリオン書房さんの店頭販売
などで3月上旬にとても賑わいます。みなさん是非とも注目してくださいね。

オリオン書房ルミネ店 立川ルミネ8F・アート書コーナーで
ミニフェア開催中!

ワークショップ関連書も販売しています!

■立川経済新聞さんでも紹介されました!
「立川駅西地下道「電車でつなぐアートプロジェクト」 15両のアート完成へ2/28配信

『ファシリテーションの技法』は、4月からの「ワークショップ実践研究㈵」と
免許状更新講習必修選択領域の教科書として活用されます。
〔ケロT取締役〕

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