『くらしの造形 手のかたち・手のちから』納品まであと一歩!

京都での痛ましい火事の報道に朝から暗い気持ちでいたら、こんどは身近な京王線沿線で火事があり・・・案の定、中央線はいつもの倍くらい混んでいた。
こういう日に限って、大きなポートフォリオを持っている。昨日、打ち合わせをした『くらしの造形 手のかたち・手のちから』の色校、大事な写真原版が入っている。周囲の皆さん、場所をとってスミマセン。
すぐ隣の人もすまなそうな顔をしている。その人はギターのような楽器を背負っている。肩身の狭い者同士、身を寄せ合う。一駅ごとにますます混んでいく。
「れーわのじだいもこんじょーこんじょー」
ロボットのような声がする。不思議な節回し。
「令和の時代も、根性、根性」と歌っている。小学生でも乗っているのかな。子どもにとっては、この混雑はたいへんだ。
歌の合間に「おもしろくなってきたぞぉ!」とも云う。声の主は子どもではなく、すぐ近くにいる帽子をかぶった、大きなマスクをかけた小柄な女性のようだ。
ビミョーな空気。
微妙なんだけれども、心の中で「もっと歌ってくれ」と思ってしまう自分がいる。「根性」という言葉は、最近ではあまり聞かなくなったけれど、いやはや、毎日まいにち「根性」ですよねー、と声を掛けたくなるのを我慢しつつ吉祥寺で降りた。
[編集:ハムコ]

コメント