私は誰

私は誰に似ていたのだろう。11月13日納品の『日々の器 悠久の漆』の色校再校戻しの大きな包みを抱えて吉祥寺校舎を18時半過ぎに出たところ(19時までに吉祥寺駅近くのヤマト運輸の営業所に持ち込んで明日着にしたいのだ!)、「あっ」と大きな声。びっくりして2歩通りすぎて振り向くと、推定小学5年生の女児が、私に向かって手をふっている。友だちのお母さんに見えたのかな? それとも友だちのおばあちゃん?
コロナ禍もあって今年は初めてだなあと思い返す。どこにでもいる顔なのか、見知らぬ人から間違えられて親しげに声をかけられたり会釈をされることが年に数回ペースである私。おばあちゃんに見えたのでもいい。今日もまた、想定外の出来事の対処におつかれさま、と天使が微笑んでくれたと思おう。

[制作:呑猫]

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