道具と動作つうか所作?

ここんとこ、器と手の形の関係とか、道具と姿勢の関係のを考えてるわけです。
たとえば3つの器があります。一つは1㎝強の高台を持つ漆の椀です。この椀を持つ時、私の人差し指は高台に添えられ中指から小指は高台の下で椀を支えます。二つ目は7㎜程度の高台で腰の貼った形の漆の椀です。このとき私の人差し指は椀の腰に添えられ、中指から小指は高台の下でわんを支えると。
そして三つ目は陶器の茶碗(茶碗なのに時々丼がわりにしている。無作法である)。丼として使おうとすると重い。やはりこれはお茶を注ぎ両手で捧げ持つものだと思い知るわけです。
なんでこんなことを思うのかというと、『日々の器 悠久の漆』の製作中、著者である十時先生が器のサイズを語る時の手の動きを見て、ものを作る方の手の記憶ってすごいなと思ったからなのでした。これからどんどん寒くなりますが、今の楽しみは十時先生作、洗朱挽き目椀で正月の雑煮をいただくことなのである。関西風の白味噌丸餅なので洗朱にそれはそれは映えると思う。
洗朱挽き目椀は、十時啓悦先生の退任展「樹木と漆と暮らし展」でご覧になれます。12月19日までです。

編集: t:eeh

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