来年2月上旬発売:向井周太郎『形象の記憶 デザインのいのち』

「企画立案から本ができるまで、どれくらいかかりますか?」
と聞かれることがよくある。
弊社の場合は「約2年間」がスタンダード。
「最短は?」も、よく聞かれる。
今のところ「5カ月」が最短記録。
古賀徹先生編『デザインに哲学は必要か』がそれである。

「最短の秘訣は何か?」と問われたら、即答するね。
「編者の力量!」
「力量」というか「エネルギー熱量」というべきか・・・
いずれにしても、編集者がコントロールできるものではないと思っている。

「では、最長は?」と聞かれると、答える声が小さくなるけど
「7年ですぅ」
向井周太郎先生『デザイン学 思索のコンステレーション』のことです。
向井先生の約50年分の「思索」ゆえ、制作期間7年なんて短いもん。
(2009年間刊行だけど、未だによく売れてるもん)

そしてこのたび、4年の歳月を経て、向井先生の『かたちの詩学』が来年2月に弊社より復刊。
タイトルは『形象の記憶 デザインのいのち』です。

ハムコの基礎デザイン学コースの院生時代、『かたちの詩学』講読の授業があった。
(この授業は、現在も継続している)
ここに登場する「パネル」の図版がおもしろいんだけれども、1つ1つに解説がないので、もどかしくてならなかった。
再編復刊にあたっては、向井先生の書き下ろし論考が巻頭を飾るのはもちろんのこと、「パネル」の図版解説を新たに加えている。
判型は、A5変型のコンパクトサイズ。
板東孝明先生の跋文を加えて、驚くなかれ、なんと本体価格2500円!
どうぞ、お楽しみに!
(編集:ハムコ)

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