7本の「孫の手」の祟り

先月あたりから、じわりじわりと五十肩がひどくなっている。
ストレッチをしたり、漢方薬を飲んだり、膏薬を貼ったり・・・
夜中に激痛で目覚めるほどではないものの、ひょいとカーディガンを羽織った瞬間「イタタたた・・・」と、うずくまるレベル。
人生で、初めて「孫の手」を切望。
そして、これは「あの時」の祟りかもしれない、とも思った。

今から約10年前、ハムコは築40年近い木造二階建ての家の断捨離をした。
衛生第一主義の薬剤師のハム父、それを上回るキレイ好きのハム母によって、この家はかなり整理整頓がゆき届いていた。
にもかかわらず、どうしたものかと途方に暮れるような大量のモノ・もの・物。
なぜか、あちこちから「孫の手」が出てくる。
いったい何本あるんだろう、、、最終的には7本も出てきた。
もちろん、ためらうことなく、すべて廃棄。
あれがいけなかったのかも! イタタたた・・・

「実家を整理して、捨てなければよかったと後悔するモノはなにか?」
と真剣に聞かれることがある。
「孫の手、風帯、毛ばたき」と真面目に答えることにしているが、相手は
「ハムコに聞いた自分が悪かった」という顔をする。

「風帯(ふうたい)」は、掛け軸の上にピロン下がっている2本の細い飾り。
昨年、久しぶりに掛け軸を出して、マンションの壁に掛けてみた。
やればできるぢゃん、と嬉しくなって写真を撮って友人知人に送ったら、
「この掛け軸ならば、風帯があるはずでは?」と聞かれて、はて。
あれれ、そうだわ、あったような気がする。
けど、どこにいったんだろう。
捨てるはずはないし、最後にこれをしまったのは・・・あたししかいない。

「毛ばたき」というのは鳥の羽でできたハタキのことで、大きいのは運転手さんが車を磨くのに使うけど、うちにあったのは華奢な小さいもので、仏壇とか掛け軸などのホコリを払うのに使う。
あれも2本とも、躊躇なく捨てた。
1本は、とっておくべきだったなぁ、、、なんて思うけどさ、本当に必要なら、買えばいいのよ。

で、ついに先日、通りがかりに「木曽漆器展」で売っていた竹製「孫の手」を購入。
快なり。220円!
(編集:ハムコ)

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