小林孝亘さんの器の絵

画家で、武蔵美教員でもいらっしゃる小林孝亘さんの個展が、西村画廊ではじまりました。

静かで何もない空間に、ポツンと器が置かれた絵がずらっと並びます。
一見筆触を隠すように均一に塗り込められた背景は、しかしよく見ると微細な揺れが感じられます。
写実的に描かれた器は光を内包するかのようで、その佇まいには生さえ感じますが、
同時に、事物のなかから闇がじわじわ広がるような特有の影にも目をうばわれ。
小林さんのおっしゃる「目には見えない『何か』」を考えながら、いつも小林さんの絵を見ます。

生を得た、日々私たちが触れている事物にはそれぞれ個性が際立っていて、
あるところでは賑やかに、あるところでは緩やかに、絵がそれぞれ語り合っているような空間でした。
12/9まで!
http://www.nishimura-gallery.com/%e5%b0%8f%e6%9e%97%e5%ad%9d%e4%ba%98%e3%80%80%e3%81%86%e3%81%a4%e3%82%8f%e3%81%9f%e3%81%a1/


編集ナジオ

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