倉俣史朗

少し前、雨の降る日に倉俣史朗展へ。
これまで見たことがない世田谷美術館の混雑具合。
それもこれも倉俣デザインの昔も今も変わらない新しさと自由さ、
没後も作品の保存や記録を支えてきた方々の稀有な活動あってこそ。
それにしてもデザイン系の展覧会は客層が広い。
武蔵美美術館の所蔵品も出ています!!

夢日記の展示が充実していたため、夢幻的な魅力をいっそう強く感じられる構成。
あの浮遊感やユーモアのかたちを支えた素材の探究(心)や製作者との連携など、
現実との向き合い方ももう少しみたかったとは思ってしまいました。
3脚もミスブランチを見られる機会はそうそうないでしょうし。

展示室でてすぐ、薄暗い場所に置かれた若林奮《Daisy Ⅲ》の焼けた鉄の表面をじっくりみて、
若林さんは倉俣さんに何か思ったりしたのかなど想像しつつ、美術館をでたら雨は上がっていました。

しかしハウハイザムーンで猫はあんなふうにくつろがないだろう、という点で
一見現実のようでいて夢のようなドローイングのプリントハンカチを買えばよかったと後悔。
パンチングメタルの隙間に入り込む毛を想像すると触覚が刺激されます。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00216

世田谷での展覧会は終わってしまいましたが、このあと富山と京都に巡回です。
出版局は入稿ラッシュが少し落ち着きました。続々と校正紙が届いています。
写真は吉祥寺校で誰かが作った雪だるま。

編集:ナジオ

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