夢みる木

「葉っぱがね、大きくて、つやつや、
 白い花も大きくて、木蓮みたいないい匂いがして、
 すーごく大きな木だった。何だろう?」
「泰山木」
と、おごそかにt:eehがこたえる。
さすがt:eeh、幼稚園児みたいな描写でも即答!

その花を見たのは、ひさしぶりに行った原美術館。
原美術館の2階は、奈良美智や、宮島達夫の
小さな空間があって、このドアは何?
とあけるといきなり屋上に出る。
その屋上から、大きな白い花を見て、
なんという花かな、
そうだ、月曜にt:eehに聞いてみよう。

普通ならば、ここで写真の1枚も撮るはずが、
すっかり忘れてしまい……最近は、食卓を囲んでいても
料理を前にカシャッと撮影する人が多いけど、
そんなことしてるとね、どんどん魂が抜けちゃうよ。

盃がないときには泰山木の花びらをつかえ、
という話もあるそうで(by t:eeh)
何をいれようかしらん。
つめたい日本酒?
やってみたいものですなぁ。
[色校でホントは忙しい:ハムコ]

コメント

  1. t:eeh より:

    ハムコが泰山木を読み込んだ茂吉の歌を教えてくれました。さすが茂吉という歌でした。いい歌だねぇと漏らすと、ハムコが「泰山木は俳句には詠みにくい花である」と。素養ゼロのt:eehは重ねて質問。俳句にあう花って何?
    さらりと「梅とか桜とか」と教えてくれました。なるほど。すごく納得。

  2. ハムコ より:

    あはは・・・世の中には、けっこう秀句があるのかも・・・
    ハムコができないだけで。

    齋藤茂吉
    「ゆふぐれの 泰山木の白花は われのなげきを おほふがごとし」

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