日本古典芸能史の面白さ・散楽1

じっとりとした梅雨らしい天気です。こういう日は嫌いじゃございません。曇り空の下、青い花、白い花、赤い花がいわくありげに咲いてます。

伎楽・舞楽とともに渡来したとされる芸能のひとつに散楽があります。その源流はいまの中央アジア、イラン(ペルシャ)、ローマあたりにもとめられ、荘重な音楽に対するくだけた娯楽・俗楽と位置づけられていたとか。いまで言う曲芸や手品も含まれていたんですね。

散楽には 1.真似や笑いの芸 2.踊り 3.曲芸・軽業 4.奇術・幻術 5.傀儡子 とあり、で、その3.曲芸・軽業は?というと、

曲芸的なものは、跳丸(ちょうがん)、弄玉(ろうぎょく)、刀玉(とうぎょく)、弄槍(ろうそう)擲剣(てきけん)。これらはボール投げやナイフ投げの芸にあたります。文字を見ればなんとなくわかる。
軽業的なものは、透梯(とうてい)、縁竿(えんかん)、高垣(こうえん)、走索(そうさく)。
これらは梯子乗りとか竿登り、綱渡りにあたるそうです。走索は文字どおり索(綱とか網)の上を走るわけか。こわい…。

蹴毬(しゅうきゅう)、蹴瓶(しゅうへい)は玉や瓶を回す。瓶を蹴ったら危ないだろう、と思ったのですが、回すわけです。

三童重立(さんどうじゅうりつ)、抑肩倒立(よっけんとうりつ)はアクロバットですね。いまの組体操みたいなもの? 抑肩倒立は肩の上に逆立ちした人が乗るんだね、きっと。

一足、高足は横木のついた高い棒に乗って見せる芸。子どもの頃のお祭りの獅子舞はかなり高いところに渡した2本の棒を足場に離れ業を見せてましたが、まさに曲芸でした。出初式の梯子乗りもありますしね。

ほかにもいまで言う猿回しとか犬の曲芸もあったそうで、漢字の意味からなんとなくイメージできるのも楽しいです。

このあたりは『日本古典芸能史』38〜39ページに載っております。どうぞよろしく。
編集:t:eeh

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