猫の空

どうすんの?  ってくらい、超めちゃくちゃ忙しい。いいお年なのに無茶だって、という程度に忙しい。そんな毎日を、とぼけた白猫と遊んでなんとかやりすごす。

夜毎、深夜に「きゃっほー!!!   雪っ、あそぶよっ」という声が古い木造家屋から響いているはずである。遊び疲れて眠るのは、猫と変わらない。

この時期、朝から午後の早い時間にかけて、猫はひたすらお日様を追いかける(あったかいからね)。そんな姿を見るたびにハインライン『夏への扉』の猫のピートを思う。

ひなたぼっこする猫の姿はどれほど満ち足りていることか。

この時期特有の、晴れた日の夕暮れのガレの空を見ながら「いい空だねぇ」と猫に言う。

「そうだねぇ」と猫が応える。

当然これは猫に投影した独り言で、猫はだまってぼーっと空を見ている。哲学的である。とぼけてはいても、雪には、おにいちゃん猫の花との『火垂るの墓』のようなしみじみした逸話もあるのである。

年が明けて2月になれば、思う存分、猫にまみれて暮らすのだと思う。2月には「猫の恋」という素敵な季語もあるし。

それまでは年の瀬もお正月もないな、こりゃ。

今年最後のt:eehのブー当番は、あいもかわらずの猫話でした。

みなさまよいお年を。

 

 

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