待ち時間は大事

「t:eeh、今日ブーやんけ」という厳かなハムコの声が鳴り響いて我に返った、というより悲鳴を挙げてしまった。朝からお昼までは憶えていた。だけど今この瞬間、すーっかり忘れていた。これが実に危ないのである。

ちなみに、ハムコは生まれも育ちも東京なのだが、ルーツが西のほうにあり、ときどきものすごく年季の入った関西弁を使うのである。

本作りには、いくつかの「待ち」がある。最初に、著者から原稿が入るのを「待つ」段階。これは待つより、しつこくしつこく催促することのほうが多いかもしれない。

次に本文組がデザイナーから届くのを待つ時間。これは本の骨格とか姿形が定まる瞬間で、テキストにデザイナーがどんな風貌を与えてくれるのか、わくわくしながら待つ時間でもある。

3つめが総扉とか、表紙、カバーのデザインが仕上がるのを待つ時間。本作りもいよいよゴールが見え始めたこの時期の「待ち」は、なんとも言えない独特な時間でもある。

具体的な作業を考えれば、本作りはじつは「待ち」時間の連続なのかもしれないけれど、楽しい待ち時間について考えてみた。

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これは実りの秋を待って咲いた酔芙蓉。かなり年季の入った古株ですが、いつもより花つきもよく、気持ちよさそうに咲いている姿を見るとこちらもうれしいのである。

編集:t:eeh

 

コメント

  1. ハムコ より:

    うちゃ博多生まればい!

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