「手のかたち・手のちから」展始まりました。

昨日のブログでもお伝えしましたが、武蔵野美術大学美術館にて本日より「手のかたち 手のちから」展が始まりました。神野善治 編著『くらしの造形 手のかたち・手のちから』を美術館に納品した後、神野先生から「展覧会場はいい感じに出来上がりつつあるよ。ちょっと見ていきなさいよ、面白いから」とお声がかかり、直々のご案内で見てまいりました。『くらしの造形 手のかたち・手のちから』は展覧会の図録でもあります。
 入ってすぐのアトリウムでは、本書で紹介した御手足が、吹き抜けの壁面を利用して見上げる高さに聳え(大迫力!!!)、床にはうず高く積み上げられ(これも迫力!!)、かと思えば、見やすい目の高さで愛らしく優美な造形を主張(まことに愛らしい)、現地調査の映像も流れます。展示室2では本物の文楽人形や「夷さん」が!!。至近距離で本物の文楽人形が見られ機会はそうそうありません。その脇にはセムノピテクス、オマキザル、チンパンジー、オランウータンなど霊長類の骨格標本が。撮影が終わったばかりの画像データを確認しながら「チンパンジー、可愛いいじゃないか」と盛り上がったことをハムコは覚えているだろうか(遠い昔のことのようだ)。さらに進むと、武蔵野美術大学の民俗資料室が誇る道具のコレクションがずらり。昔懐かしい数々の生活道具が照明を浴びて誇らしそうである。さらに第一展示室を飾るのは、これも本書に出てきたある「もの」なのですが、その正体は行ってのお楽しみです。盛りだくさんでカラフルで楽しい展覧会場でした。
いずれも『くらしの造形 手のかたち・手のちから』でご紹介し、論じたものばかりなのですが、画像と文章で理解していたものを具体的な物として見る快感に、一足先に浸ってきました。
どちらを先にするかは別にして、見て読んで、もしくは読んで見て、御手足と人形と骨格標本と生活道具の世界を堪能していただきたいです。

編集:t:eeh

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