学生に「さん」をつけるか否か

3月刊行の『映像のフュシス』。
著者の三浦均先生のお原稿に「学生さん」とあったので、
著者校正の際に、「さん」にくるりとマルをつけて鉛筆で
「トル?」と書き込んだ。

三浦先生から電話がかってきた。
著者「マルのついてた〈さん〉なんだけどね・・・
〈学生〉って書くと、なんか上から目線なかんじがして・・・」
ハム「そんなことないですよー(笑」
著者「僕は学生時代が京都だったから、京都の人は学生を
〈学生さん、学生さん〉と云って、とっても大事にしてくれるんですよ。
だからね、僕も〈学生さん〉って云いたい・・・」

ははぁ!
脳裏に浮かぶ「お芋さん」「お粥(かい)さん」「お寺さん」。
「さん」どころか「お」までついてるわ。
関西系で育てられたハムコには、懐かしい言葉の響き。

なるほどねぇ・・・冒頭に登場するので、かなり気になるが、
後半で神戸の震災についての記述があり、著者が関西人であることは
読者にもわかるだろうということで
「はい、〈学生さん〉でいきましょう!」
ということになりました。ただいま最終章の組版なうです。
(編集:ハムコ)

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