紙の記念日

今日は「紙の記念日」だそうで。1875年の今日、民間初の製紙会社の工場で営業運転が開始されたことに由来するとのこと。
製紙工場というと、家人の田舎である釧路の日本製紙の工場が今年の8月に紙の生産を終了、9月末で工場を閉め、その101年の歴史に幕を下ろしました。コロナ禍のため私は2年以上訪れていませんが、工場の高い煙突が煙をたなびかせながら立っている様子が、風向き次第で漂ってくる独特な匂いとともに思い出されます。基幹産業の撤退で経済面の影響が大きいのはもちろんでしょうが、ずっと日常の中にあった町のシンボルのような存在がなくなるのは寂しいことです。
言うまでもなく、世の中は加速度的にペーパーレス化が進んでいて、本づくりもいつまで紙ありきで続けられるものやら。紙の本は、超高級な嗜好品としてしか存在し得なくなってしまうのでしょうか。その流れが止められないのであれば、そうなる前に、誰もが手にすることができる魅力的な本を一冊でも多くつくっておきたいですね。

(編集:凹山人)

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