「踊り文字」のその後

「編集長、5月11日のブログがたいへんなことになっています。
アクセス数が370以上!」
「え、何を書いてるの?」←自分で覚えていない
「踊り文字」
「なんだっけ、それ?」←すっかり忘れている

「炎上」というのは「万」単位のアクセス数を示すのでしょうが、
弊社の場合、アクセス数100件超えで「わぁ、多い!」と喜んでいます。
「踊り文字」が、そんなにヒットしたのか。。。な、なぜ???

そもそもは、引用文献をチェックしていたのがはじまりはじまり。
9月刊行、加藤幸治先生『民俗学 フォークロア編』は、
おなじみの「遠野物語」「陰翳礼讃」などなど引用が多く、出典をどうするか、
加藤先生と相談している最中でした。

こうした名作は「青空文庫」でも読めます。実に便利。
スマホでも読めるし、クオリティも高い。
しかし、やはり全集(紙媒体)から引用すべきでは?なんて思ってたんです。
で、全集版で柳田國男「二十五箇年」を読んでいたら・・・
「烏賊」は読める。でも、その次に出てくる
「鯣」が読めないぢゃん!(主語は「わたし」です)
これ、なんて読むの???(正解は「するめ」です)

読みやすくアレンジされた文庫版(新版)では、同じ文章が、
「村の人はただ専念に鰹節(ルビ:かつおぶし)を削りまたはスルメを干している。」
という絶妙な表記になっており、ストレスなし。敬服!

今回は教養課程の教科書なので、読みやすさを最優先して、
できるだけ新しくて入手しやすい文庫版を出典としましょう、
という結論に至りました。
で、結局「踊り文字」は使わないことになったの。
お騒がせいたしました。
(編集:ハムコ)

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